皆様こんばんは星空

 

各ネットニュースでもdocomoの大規模通信障害について大きく取り上げられていますねショボーン

私は現在はdocomo系のMVNOを含めて一切契約が無いので、今回の通信障害は何の影響も無かったのですが、以前はイオンモバイル(タイプ2)でdocomo回線のお世話になった事がありますビックリマーク

 

スマホ4G・5G通信障害発生期間:10月14日午後5時頃に障害発生~15日午前5時5分頃に完全復旧

携帯3G通信障害発生期間:10月14日午後5時頃に障害発生~15日午後10時頃に完全復旧

結構長い時間、通信障害が発生してしまった様です。※10月14日午後7時57分より順次復旧がされていたとの事です。

 

特に3Gが比較的長時間復旧までに時間が掛かってしまった様です。

docomoの3G回線は、自動販売機・クレジットカード決済の決済端末など身近な業務用機やIoT機器に搭載されている事から、タスポでタバコが購入できなかった事例やカード決済が出来なかった事例などが生じている可能性もあります。

 

 

この様な携帯電話回線の大規模通信障害で感じるのは、災害時の通信インフラについてです。

一番安全な通信手段としてPSTN(固定電話・加入電話)が存在している訳ですが、0AB-J番号をIP電話や光電話・LTEなど携帯電話回線を利用した模擬固定電話回線サービスで利用できる様になってしまい、PSTN最大のメリットである停電時でも固定電話が利用できる“局給電”もこれらのサービスでは同じ0AB-J番号帯であろうと“局給電”が無いので利用できないという大きなデメリットになってしまっています。

0AB-J番号はNTT東西以外の事業者にも開放され、そもそもの0AB-J番号がNTT東西のアナログ発番であればLNP(番号ポータビリティ)で他社PSTNやIP電話・光電話・LTEなど携帯電話回線を利用した模擬固定電話回線サービスに簡単に乗り換える事が可能になっています。

上記を踏まえるとPSTNを除くいかなる固定回線よりも停電時は携帯電話の方が強い状況にあります。しかし、いくら5G時代になって輻輳し難くなったといっても、LTE・3Gが混在している中で、大規模災害時に全ての固定回線を上回る通信インフラを確保できるのかという事が少し心配な部分であります。

PSTNを除く固定回線は安い事が最大のメリットですが、安さよりも安全を求める環境ではPSTNはライフライン確保の為にこれからも存在し続けるものだと思っています。例えば避難所に指定されている場所ではPSTN回線が確保され続けるべきです。

 

そんなPSTNは、2025年頃にメタルケーブルを利用したメタル回線からメタルIP電話に局舎設備が変更されます。

PSTN 加入電話 アナログ回線 メタルケーブル メタル回線 メタルIP電話

画像引用:固定電話網の円滑な移行の在り方一次答申~移行後のIP網のあるべき姿~(案)〈概要〉より

上記の図は非常にわかりやすいですが、加入者交換機(メタル収容装置)~宅内設備までは現状のメタル回線を利用した従来のPSTNと同様品質を保つ事が出来る「メタルIP電話」です。「メタルIP電話」は当然“局給電”もされますので停電時も通話を確保する事が可能です。

そして、「メタルIP電話」はNTTのフレッツ光系「ひかり電話」とは全く異なるものであり、IP電話・光電話・LTEなど携帯電話回線を利用した模擬固定電話回線サービスと比較しても、「メタルIP電話」はPSTNの後継である事には何ら変化が無いので、「メタルIP電話」が一番安全な通信手段であると認識しています。

ですから災害時のインフラを重視されるのであれば、PSTNを後継する「メタルIP電話」を引き続き利用される事をお勧めします。

 

各自治体の防災行政無線を電話で聞けるサービスも増えてきており、災害時に携帯電話回線でデータ通信が生きてさえいれば避難所の状況や断水時の水配給情報などを速やかに入手する事が出来ますが、データ通信が不通になってしまった場合でも、PSTN回線が確保されていれば防災行政無線を電話で聞く事や災害用伝言ダイヤルが利用可能である事も大きなメリットではあると思います。

金額的にPSTNは安くありませんし、もちろんコミュニティーFMや防災行政ラジオ・直接防災行政無線で確認する方法もありますから、必ずしもPSTNが全ての家庭に必要な訳ではありません。

ただ、PSTNほど安定した通信インフラが確保できない現状では、今までのPSTNを継続する仕組みがこれからも必要という事です。

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