憲法9条を改正するぞ!! -6ページ目

軍事を知らずして平和を語るな

「私はインフルエンザが嫌いです。この世からインフルエンザがなくなればみんな幸せになれていいと思います。だから、大嫌いなインフルエンザについては何も知りません。」


こんな親がいたらどう思いますか?
 
「何言ってんだ!それでも親か!ちゃんと勉強しろ!」と怒られるでしょう。

インフルエンザに対して知識を持っていれば、医師でなくとも予防や適切な処置ができるでしょう。




「私は戦争が嫌いです。この世から戦争がなくなればみんな幸せになれていいと思います。だから大嫌いな戦争については何も知りません。」


こんな人がいたが場合はどうでしょう?

「そうだそうだ!心が美しくないといけない!軍事なんて平和の敵だ!」

なぜか戦争の話になると知識のない事が平和を愛しているような風潮があります。



インフルエンザの話と同じように軍事や国防に関して知識を持っておかなければ、戦争は防げないのではないでしょうか?

万が一、戦争が起こっても、適切な対応ができるのではないでしょうか?



軍事や国防に関して議論をする事がタブー視され、議論をすれば…

「インフルエンザと戦争を一緒にするな!」

「子どもが軍事や国防について詳しくなると教育に悪影響だ。」

「縁起の悪い話をしていると本当に戦争が起こってしまうじゃないか!」と怒られます。



インフルエンザは例えの話ですよ。

病気と戦争を一緒にするなと言われますが、戦争では生物兵器による感染症なども考えられますがいかがでしょうか?

北朝鮮は生物兵器・化学兵器禁止条約を締結していますが、製造していないと言う保証はありません。

オウム真理教のような一団体でさえ製作する事が可能です。

同じ危機管理の話しなのですが、戦争だけは別格なのでしょうか?

戦争が起きた時、子どもだけ当たらない爆弾とかあるのでしょうか?

一番先に犠牲になるのは子どもですよね?

唯一の被爆国であるのに、もし核弾頭が発射された場合にどうすれば生存率が高くなるか等の教訓も生かされていません。



平和を願うのであれば、軍事や国防についての知識も必要ではないでしょうか。

○○県労連

○○県労連に「平和が一番 守ろう憲法9条」と看板があったので、電話しました。

●は私   ☆は労連職員




●なぜ憲法9条を守ると平和になるのですか?


☆憲法9条を守る事によって、アメリカと同じように侵略戦争をしないためです。
戦争を武力で解決しないと謳った憲法です。国連憲章にも侵略戦争をせず、平和的に解決しようと書いてあります。


●なぜ憲法9条を変えてはいけないのですか?


☆先ほどの内容と重複しますが、イラク戦のように国連安保理の決議を無視して戦争を始めたアメリカに追従してしまうからです。
改正する事によってますますアメリカの仲間だと思われるため、日本もテロの標的にされる危険が増します。


●自衛隊と軍隊の違いは何ですか?


☆自衛隊は軍隊です。日本政府が軍隊ではないと都合よくごまかしているだけです。





●なぜ日本の平和が守られているのですか?憲法9条があるからですか?


☆憲法9条が平和を守っているわけではありません。
日本国民の平和を愛する思いと不断の努力によって日本の平和は守られています。


●アメリカの核の傘と自衛隊によって平和が守られているのではないでしょうか?


☆いいえ、さっき言ったように日本国民の平和を愛する思いと不断の努力で平和が守られています。


●そちらの機関紙に「核兵器反対!」とありましたが、アメリカの核の傘に守られておきながら核兵器反対を唱えるのは矛盾していませんか?


☆あなたも理解出来ない人ですね……。アメリカの核で守られているわけではありません。





●では日米安全保障条約はないほうがいいのでしょうか?


☆ですから米軍基地ある事によって日本が危険になるので、ない方がいいのです。


●米軍基地を認めないのであれば、双務的な同盟にして集団的自衛権を行使できるようにしないといけないのでは?


☆はぁ…。あなたとこんなこと話していてもしょうがないのですが……。
同盟も米軍基地も無くさないといけないのです。


●自衛隊は存続すべきですか?廃止するべきですか?


☆これは民意に任せたらいいと思いますが、私は廃止すべきだと思います。
縮小して災害派遣隊やレスキュー隊に変更したほうがいいと思います。





●自衛隊も米軍も無くした場合、北朝鮮が攻めてきたらどうしますか?


☆いきなり攻めてくる事はありえません。国家間の関係は少しずつ悪くなります。
ですから悪くならないように粘り強く外交努力をしなければなりません。


●軍事と外交は車の両輪というように、軍事力があってこその外交力ではないのですか?万が一にでも北朝鮮が攻めてきたらどうしますか?


☆昔はそのように言われていましたが、今からの国際社会は武力ではなくその他のことで解決するようにしなければなりません。
万が一にでも攻めてきた時には国連安保理の決議に従って諸外国の救援を待ちます。


●自衛隊も米軍もいない場合、安保理決議が出た頃には日本は焼け野原になっているのではないでしょうか?
国連安保理は武力を行使して袋叩きにする組織なのに、平和的に解決って矛盾していませんか?



☆焼け野原にならないためにも粘り強く外交努力する必要があります。
また安保理は第二次世界大戦の教訓を生かして平和的に解決しようと作られた組織です。





☆では、あなたは9条をどうすべきだと思いますか?


●私は9条を改正し軍隊を持つべきだと思います。
戦時国際法で活動できるようにしなければなりません。拉致や領海空侵犯は憲法9条が原因です。
主権や権益が侵害されたら、最終的には武力行使をしてでも解決する姿勢を見せなければなりません。
国民を守れば憲法を守れない、憲法を守れば国民を守れないという状況です。



☆あなたの考えでは平和になりませんよ。なぜ今でもイラクでテロが起きるのですか?


●250年の歴史しか持たず自由主義・民主主義・資本主義こそが国家の要件であると勘違いしているアメリカが、メソポタミア文明から何千年も続いているイラクの民族固有の歴史・伝統・文化・慣習・宗教などを理解せずに、アメリカ式の方式を押し付けるからではないでしょうか。
主に宗教の問題が大きいのではないでしょうか?



☆違いますよ。テロを武力で解決しようと思うから平和にならないのです。
軍隊でなく経済的援助や文化的交流などによってテロを無くすべきです。


●イラクは戦場ですよ。小泉総理は「イラクは戦闘地域ではないから自衛隊を派遣する。」と分けの分からんことを言っていましたが…。
自衛隊というのは何も武力を持っているだけでなく、法律・衛生・土木・給水などの専門家もいるのです。
オールマイティに何でも出来るわけですし、イラクは戦場なのですから自衛隊を派遣させるのは当然の事ですよ。






●文化的交流や経済的支援をしても、万が一テロが起こったらどう対処するのですか?


☆警察力で対応します。


●テロリストは軍隊並みの装備を持っているんですよ。
パキスタンの核兵器などはテロリストに奪われる危険性もあるじゃないですか。
警察の拳銃一丁で対応できるんですか?



☆ですから粘り強くテロを起こさせないために武力以外の方法で解決しないといけません。
ではあなたはこの前の厚生元事務次官テロの小泉容疑者に対して軍隊で対応するのですか?


●それとこれとは違いますよ。誰がやるか分からない突発的なテロは防ぎようがないですよ。


☆テロの背景に何があるのかきちんと理解して、テロを起こさせないためにはどうしたらいいのか考えていかなければなりません。





☆イラク派遣は違憲です。軍隊を派遣させはいけません。


●イラクへの派遣は日米同盟を強固にする・国際貢献・イラクでの石油採掘権を得るためですよ。


☆イラクの石油を乗っ取ろうとしてアメリカは戦争を始めたのではないですか。


●確かにアメリカのやり方は間違っています。
しかし、日本も国際社会の一員として自衛隊を派遣し復興支援をすべきでしょう。



☆では、あなたは人を刺してもしてもその後の手当てが良かったらそれでいいってことですか?


●そんな事は言っていませんよ。私もアメリカのことは嫌いですよ。
アメリカに守ってもらっているのでアメリカに対してモノを言えないじゃないですか。
だから憲法9条を改正する必要があるのです。
あと中東から石油を90%も輸入しておりイラクからも石油を輸入しています。
イラク政府と仲良くしておくことこそ日本の国益になるのではないでしょうか。



☆イラク政府はアメリカの傀儡だからその必要はありません。


●イラクからの石油の輸入ができなくなったら大変なことになりますよ。
イラク政府は選挙で選ばれたのでイラク国民の民意が反映されているのではないですか?



☆イラクはアメリカの言いなりになっているだけです。テロの根底には貧困と飢餓があるのです。
武力によって解決するのではなく文化的交流や経済援助などでテロを無くさなければなりません。




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有事法制

有事法制とは日本に対する武力攻撃が発生した時に、

「国民の生命と財産を守るために国家がどのような措置をとるか。」

「国民と国家・市町村・自衛隊・警察・消防がどう連携していくか。」を定めたものです。



有事法制には関連の法律が10数個あります。

全部は説明できませんので、前回の「自衛隊と軍隊の違い。」に関連する内容に限定します。



戦争という極限の状態ですべての法律を守ることはできません。

ですから、戦時国際法という軍隊のための戦争ルールがあるのです。



有事法制が制定される平成15年以前の自衛隊の行動はどうなっていたでしょう?



★自衛隊は戦争中でも国内法を守らないといけません。

戦車は道路を走行できない。  自衛隊車両は夜間にライトつけないといけない。

信号を守らないといけない。   高速道路では通行料を払わないといけない。

火薬を運ぶ時は消防署に届出る。   火薬は夜間運べない。

国立公園では木を一本たりとも傷つけてはならない。

敵がビルを占拠しても、ビルや土地に穴が開くから大砲を撃ち込めない。

陣地を作るのに地主に借地料や賠償金を払い、さらに建築基準法を守らないといけない。

敵が壊した橋を勝手に修理してはいけない。

野戦病院の設備はあるが使うと医療法違反になる。

戦死者が出た場合にそのままにしておくと遺体放棄になる。

敵の工作員に対して職務質問が出来ない。



★侵略軍は国際法が適応されるため上記のようなことを守らなくてもいいのです。

赤信号で止まりません。  高速道路の通行料は払いません。

陣地を作るのに地主と交渉しないし、もちろん建築基準法は守りません。

病院を作るのに厚生労働大臣の許可を取りません。



自衛隊は、目の前で国民が侵略軍に殺されていても手出しをできません。

自衛官が武器を使用できるのは自衛官自身の身を守る正当防衛の時のみです。

国民の側から見たらとんでもない話しです。

自衛官が撃たれた場合に撃ちかえす事はできますが、敵兵が逃げた場合捕まえるために武器を使用する事ができません。

撃ってきた敵兵が逃げたらおしまいなのです。


撃つにしてもエスカレーションコントロールという段階的な武器使用をしなければなりません。

攻撃された→口頭で警告→空に向けて撃つ→敵兵周囲の地面を撃つ→致命傷にならないように撃つ。

正当防衛のみ武器の使用が認められているので、敵兵を殺す事ができません。

もし敵兵を殺したら過剰防衛になって自衛官が犯罪者です。

しかし、敵兵は国際法で活動するので自衛官を殺してもお咎めなしです。



日本の法律を守らない敵と戦うのに、日本の法律を守っていたら全く戦いにならないのです。

このような理不尽さを解決するため有事法制が制定され、既存の法律で有事の際に自衛隊の足かせになるものを除外していきました。

(想定外のケースもあるので完璧ではないと思う。)



有事法制議論の時に「戦争をする国になる!国民の自由と権利を奪う!反対だ!」と自称平和を愛する方々は言っていました。

日本の味方なのか敵国の味方なのかどっちだったのでしょう?



自衛隊は諸国の軍隊と違い国内法に縛られている事を理解していたら、国防に対する国民の意識も変わっていたのではないでしょうか?


ともかく、平成15年以前に他国に攻め込まれていたらと思うと…。

ぞっとしますよね…。(冷汗)