決算早期化は投資家保護のため、もしくは会社内部の迅速な数字把握のために必要な仕組みだと思います。
しかし、ビジネスがストック型の場合、月次決算の早期化は特に必要がない場合もあります。
ストック型のビジネスの場合、最終的な損益を把握するために、先行指標といった別の指標があり、それに係数を掛け合わせればある程度損益を把握する事が可能だからです。
月次決算を早期化すると各部署が月初に数字を作るために過度な残業が発生したり、業務が偏ってしまいます。ストック型ビジネスの場合に最終損益はある程度事前に予測できますから、無理に残業してまで最終損益金額を出すということはしなくても良いと思います。
月次決算を早く締める目的は、数字を締めて分析を行い次の展開に利用する事が主です。しかし、別の先行指標で次への一手を検討できるビジネスモデルであれば、最終的な金額までは追う必要もないし、金額を容易に把握できる状態になります。
制度会計的に四半期報告書を決算日後45日以内に提出するという要請があるので、それを遅らせるわけには行きませんが、月次決算のレベル(管理会計のレベル)ではそう焦る必要はないのかなと思っています。