会計士や税理士、経理職といった、経理会計関係の「会計人転職サポート」をしている立場から、公認会計士の転職事情などをご紹介しています。
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さて、今日は、エージェントを活用するメリットのより具体的な話として、

1.(書類選考に通りやすい)履歴書・職務経歴書の書き方を教えてもらえる

についてお話しましょう。

監査法人勤務の会計士の方の中には、きちんと履歴書や職務経歴書を書いたことがないという方も多いと思います。
ネットで調べて見よう見まねで書いてみたものの、これでいいのか?と思うことも多いかと。

もっとも初歩的なところでいえば、履歴書は手書きの方がよいの?という疑問を持つ人もいますよね。


ちなみに、応募段階ではExcelないしWordの電子データで作成しますので、手書きは不要です。その方がメールに添付してやり取りができるし、受け取った側も管理が楽で合理的な部分が大きいからです。

一方、面接まで進んだ場合、手書き履歴書を持参してくださいというケースがたまにあります。論文式試験と一緒で、「汚くてもいいから丁寧に書く」というのがポイントで、殴り書きだったら、「来る氣がないな、この人は」という評価になるでしょう。また性格が現れますから、そのあたりも評価ポイントとして見ているということだと思います。

こうしたことも含め、通常は、エージェントに聞けば書き方を教えてもらえます。また、自分が書いたものを提示して、添削してもらうこともできます。もし、エージェントを使わずに、サイト上の求人情報から応募した場合、アピールすべき点が十分にアピールできていないため、書類通過できないということがあるかもしれません。

自己流よりは、プロの目で添削・指導してもらった方が良いものができる、素直にそう解釈されるといいのではないでしょうか?

特に、自己PRや志望動機については、普段から考えるものではないし、書き慣れてもいないので、みなさん苦労するところです。その書き方のヒントをもらえるというのも大きいと思いますよ。

また、たまにですが、これまでの経歴を出来る限り漏れなく書いた方が良いと考えて、A4用紙5ページくらいに渡ってびっしり職務経歴書を書く人もいます。でもこれは逆効果です。数多くのレジュメを見る人の立場を考えていただければわかりますが、まずはざっと見て良さそうかどうか見極めるはずです。あまりにもボリュームが多いと、その見極めが難しい、面倒くさいということになります。

例えば、経理職で有報等開示資料作成がメイン業務だとします。そういう求人に対し、上場企業からIPO準備企業まで幅広く経験した、デューデリジェンスなどコンサル的な仕事も経験した・・・とこれまでの幅広い経験をアピールしても意味がありません。開示資料作成という仕事に生きてくる仕事をやった経験があることをアピールすべきでしょう。

これが以前書いたマーケットインの発想であり、「相手が何を求めているのかを考え、それに応える形で書く」ということが大事だと思っています。

ともすると、自己中心的な書き方になってしまうことを回避するためにも、エージェントを活用すべきだと思います。



ただし、エージェントによって微妙に指導内容が異なるケースがあります。その人それぞれの成功体験というか、上手く行った事例やいわゆる「業界の常識」的な知識をベースに指導するからです。

エージェントのバックボーンも様々で、基本的に人事部門で仕事していた、あるいは他の人材エージェントで経験を積んできたといった人たちが大半を占めています。
ですので、経理会計系の仕事について、一切知らないという方がほとんどと考えておいて間違いありません。
会計士としてのこれまでの経験のうち、求人内容に照らしてここをアピールした方が良いとわかる人は、至極限定されてきます。


複数のエージェントに登録し、A社の担当者とB社の担当者で微妙に指導内容が異なるようでしたら、信頼できると思った担当者の指導に従うのがベストでしょう。



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