会計士や税理士、経理職といった、経理会計関係の「会計人転職サポート」をしている立場から、公認会計士の転職に関する情報をつらつらと書いています。

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この数年、ずっと思ってきたことです。会計士に限らず、士業全般に言えると思うことをお話ししたいと思います。

プロダクトアウトとマーケットインという言葉をご存知でしょうか?
マーケティングの用語で、もう随分前から使い古されている言葉です。

プロダクトアウトとは、メーカーなどをイメージするとわかりやすいのですが、自社にはこんな素晴らしい技術力があるからこれを元に製品を作ろうと、製品開発・販売するというものです。

一方の、マーケットインは、市場で求められるニーズは何かを分析し、そのニーズに合ったものを開発・販売していくというものです。

高度経済成長期は、間違いなくプロダクトアウトで多くの企業が成長しました。その後モノ余りの時代と言われて久しいですが、人々がほしいものを提供しなければ売れない時代になりました。

メーカーやコンビニなど、今の世の中の商売は、このマーケットインの発想で商品やサービスを提供するのが必須だと思っています。

翻って会計士は?
今でもプロダクトアウト的発想が強いと感じています。もちろん、会計監査や税務申告は、法律・制度で必要であり、市場から求められているからマーケットインでは?という見方もあるのかもしれません。

私が思うのは、そういう視点ではなく、サービス提供者という観点で見た時に、「御社はこうあるべきだから、こうした方がいいですよ、あるいはこうしなさい」というスタンスでサービス提供するのが当たり前という発想が強い氣がしています。(仕事の性格上やむを得ない部分があるとは思いますが・・・)

(良かれと思って)参考情報などいろいろと話しをする場合、本当に先方がそれを求めているのか?独りよがりになっていないのか?という視点で見た場合、微妙なケースも多々あるような氣がします。


会計士の転職という本題に戻りましょう。

マーケットインの発想は会計士の転職という場面で、より一層重要だと思っています。

私は会計士としてこんな経験をしてきましたよ、どうですか?というスタンスで転職活動をしても成功しません。今の時代、どんな人が求められているのかをきちんと把握し、(必要に応じて)それに合わせて自分の考え方や行動を変えることが大事だと思っています。


もし転職活動に苦労されている場合には、そうなっていないか自分自身を客観視してみるのも1つかもしれません。

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今日の内容は、自分自身ができているのか?と自問自答してしまいました(笑)。
言うは易し行うは難しですが、自戒の意味も込めて意識することが大事だと思います。



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