封筒をあけると、そこには予想通り怪獣父と血液の型が

 一致する人が移植を待っている旨の内容が書かれてある。

 ドナー提供をする意思が変わっていなければ、同封されている

 アンケート用紙に記入して返信してくださいとのこと。


 質問項目は多岐にわたるが、その日のうちに書き終えて

 すぐに返信、これで問題が無ければコーディネイト開始となる。


 骨髄移植までの流れは、怪獣父も登録していながら知らなかったが、

 おおよそ下記のような形で進んでいく。

 地域によって若干の違いはあるようだが、

 確認されるポイントは変わらないものと思う。


 ①通知書が来る。

 ②提供に向けたコーディネイト開始

 ③確認検査

 ④最終同意

 ⑤健康診断(場合によっては自己血採血)

 ⑥第1回目or第2回目の自己血採血

 ⑦骨髄液採取


 上記の中でも一番重要と思われる段階は④の最終同意、

 この段階を過ぎると、提供者側の意思では、

 提供を撤回することが出来なくなる。


 当然、アンケートを書いている段階では、そこまでは考えられない。

 ドナー提供者になるかどうかは、まだまだ分からないからだ。


 アンケートの中では特に腰痛に関する質問が多かった。

 これはコーディネイトが始まってから教えてもらったことだが、

 骨髄を採取する場所は、腸骨といわれるお尻に近い部分から摘出する。

 したがって、骨髄採取後の痛みが採取によるものなのか、

 前からの腰痛によるものなのか、判断が難しいため、

 慢性的な腰痛もちの方は、コーディネイトに進む事が難しいようである。


 アンケートを返信して5日間くらいで、コーディネイト開始のお知らせが来る。

 アンケート内容からは問題が無かったようで、

 これから骨髄提供へ向けて手順を進めていくとの事、

 同時に担当のコーディネイターの方からも連絡をもらう。

 これからは、財団に所属するコーディネイターを介して、

 検査の日にちの決定や、細かな打ち合わせが進んでいく。


 とりあえず、確認検査(血液のより詳しい型を調べる検査)を行う日程を決める。

 幸い、確認検査は近くの病院で出来ることが分かっていたので、

 近くの病院で受けさせて欲しいことを告げ、同時に希望日を話す。

 コーディネイターの今田さん(仮称)は、『超』がつくほど丁寧な言葉遣いで

 対応してくれて、病院側との調整を図ってくれた。


 いよいよ、提供への道を本格的に歩むことになる!


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