怪獣家の1号は現在ドラゴンボールを、こよなく愛するナイスガイである。

 毎日のようにドラゴンボールのカードゲーム用カードを、

 ニヤニヤと見つめながら『ケンカ(闘いごっこ)しよう!』と誘ってくる。


 男の子も5歳にもなると、小さかった時の幼さは徐々に無くなり、

 話す言葉や態度も当然のことながら男っぽくなってくる。

 昔のかわいさが無くなるのはチト寂しい気もするが、

 それでも、たくましく育ってくれている事を嬉しく思う。


 なかなか子供が出来ずにいて、

 突然の妊娠宣言を医者からされたのが1号だった。

 性別はどちらでも良いから、

 とにかく五体満足で元気に生まれてきて欲しいとも思ったし、

 極端な話をすれば、とにかく生まれてきて無事に顔を見せて欲しい、とも

 思ったりもした。

 

 とにかく、人に優しくなれるように、との願いを込め名前をつけた。


 乳児期の1号は親から見ても、なかなかかわいい顔をしていたと思うし、

 2号と比較しても、かなりレベルは高いかわいさであったと思う。

 (2号のレベルが低すぎるのかも知れないけど・・・汗)

 

 前述のように今はあどけなさが抜けて、男らしい面構えになってきたが、

 それでも、時折信じられないくらい優しい言葉をかけてくれる事があり、

 怪獣母と涙する事もある。


 女の子は男親からすれば、無条件にかわいいが、

 男の子はそうではないと、怪獣父は思う。

 それでも、ふとした1号の言葉に涙した瞬間、

 あぁ、男の子はありがたいなぁ、と思うことがある。


 そういう時は、なんもかもなくかわいいと思うし、

 性別を超越した、かわいさが出てくると思う。

 

 女の子は仕草や態度がかわいくなっていくけれども、

 男の子はきっと、言葉や気持ちがかわいくなって行くのだと怪獣父は思う。

 1号も、そのうち生意気な口を叩いたり、反抗的な態度を取るだろう、

 それでも、ちょっとした気遣いを感じられるような事があれば、

 きっと、親は生意気な子供をかわいいと思うのだと思う。


 自分と血が繋がっていて、一緒に生活してきて、

 同じものを食べ、泣いたり笑ったりしてきた子供は、

 なにがあっても無条件にかわいい。



 特に怪獣家の1号は別格だと思う。(笑)