結婚して丸10年がたちました。

 ひとつの区切りとしては、10年と言うのはやはり感慨深いものがあり、

 気分も新たに生活していこうと言う意欲が湧いてきます。


 結婚しようと決めて怪獣母に言って、色々なことがありましたが、

 なんとか結婚することになり、ここまで来ました。


 結婚してまもなく、当時まだ学生だった怪獣母弟に、

 「結婚は惰性ですか?」と聞かれたことを思い出す事があります。

 その問いに「そうでは無いよ」とキッパリ答えることが出来ず、

 なにやら分けの判らぬ返答をした記憶があります。


 確かに、当時の怪獣父はまだ若く、結婚を決めたのは『惰性』と言うよりは、

 『勢い』がほとんどだったような気がします。

 怪獣父の親側の結婚に対する批判的な考え方もあり、

 それに反発するかのように『絶対に結婚する』と思っていたのもあると思います。


 もちろん、怪獣母のことは好きだったし、

 一緒に生活していきたいと言う思いが根底にはありましたが、

 それ以外の要因も大きくあったと、今になって気づく事があります。

 あのとき、怪獣母弟にキッパリと否定の返答を出来なかったのは、

 そういう怪獣父の気持ちがあったからなのだと思うし、

 その気持ちを見透かされたような一言は、あとの自分にとって、

 良い薬になったような気もします。


 結婚してからの10年間、私達夫婦は多くの人たちに支えられながら、

 ここまで来ることが出来たのだと思っています。

 お互いに支えあいながら、そして時には多くの人たちの手を借りて、

 今の自分たちの生活があるのだと実感します。


 これから続いていくであろう、これまでより長い時間を、

 結婚した時よりも2人増えた家族と一緒に楽しく過ごして生きたいと思います。


 『結婚したら、あとは寂しいものだ』などと結婚に対して

 批判的な意見を聞くことが多いですが、

 怪獣父は結婚して本当に良かったと心から思うし、

 10年前に怪獣母と結婚を決意した自分を褒めてあげたいと思います。


 結婚した時よりも、怪獣母に対する思いは強くなっているし、

 とても言葉では言い表せない特別な存在になっています。

 幸せにかたちなんてものは存在しないですが、

 怪獣父にとって幸せをかたちにしたら、今の家庭になると思います。


 怪獣家を支えてくれた全ての人に感謝して、

 今の幸せをより大きいものに出来るよう努力したいと思います。

 みなさん、いつもありがとう。


 そして怪獣母、いつもありがとう。

 これからも末永く、どうぞよろしくお願いします。


 昨日より今日の方が、怪獣母のことが好きです。