昨日の高校野球は息づまる投手戦になり、

 見ているこちらも試合が終わったとたんに、

 ドワーーーーーっと疲れてしまった。

 延長に入ってから、両投手の好投が光り、

 再試合になったが、正直これほど両校優勝でいいのでは?

 と感じた試合はない。


 試合後の田中投手のコメントにもあったように、

 まさに歴史に残るような試合、であったと確信している。

 道産子の怪獣父は、もちろん駒沢の応援だが、

 相手投手の斉藤君は憎たらしいほど冷静かつ大胆で、

 マウンドさばきはプロ並みであったと思う。


 ピンチでシューズのヒモを結び直したり、

 15回には田中投手を誘うかのような速球を投げこむ。

 受けて立つ田中投手はそれに乗ることなく、

 低めを丁寧についた素晴らしい投球だった。


 今日の試合で早稲田実業に軍配が上がったが、

 取られた点数では、田中投手も斉藤投手も同じ3点、

 まさに両投手の力量は五分と五分だったのではないかと思っております。


 3年連続の決勝戦進出という偉業だけでも十分だと思うし、

 恐らくこの後、生きている間に、

 優勝旗と準優勝旗を見ることは出来ないと思うので、

 本当に選手達にはただ、ありがとうと言いたくなります。


 北の怪物と騒がれて、

 我々には感じることの出来ないプレッシャーや、

 3連覇の重圧もあった中で、

 あれだけの投球が出来るはさすがだし、

 普段の厳しい練習の賜なんだろうと感じました。

 さわやかな高校球児の暑い夏が今日、やっと終わったんだなぁ、

 と感じる素晴らしい試合だった。