昨日、その時歴史が動いた、で荻野式で有名な荻野先生を取り上げていた。

 恥ずかしながら、怪獣父も荻野式の人、程度の認識しかなかったので、

 昨日の放送は目からウロコが20枚くらい落ちる勢いで見てしまった。


 今から80年くらい前までは、受胎期の謎すら分からなかった事実を考えると、

 いまの婦人科の技術という物は、想像も出来なかった事なのだろう。

 たった80年でこれだけ技術が進歩したのも、

 荻野先生の発見があったからこそなのだと、放送を見て思った。

 

 彼が膨大な量のデーターを入手することが出来たのは、

 大学病院の医師という立場ではなく、

 一地方のいわゆる町医者であったからであろうし、

 彼の人徳によるところであることは言うまでもない。


 昨日の放送の中で特に感銘を受けた言葉がある。

>避妊に失敗して、人口流産の道を選ぶ心ない男女が多いことを一体どう考えたらいいのだろうか。

>どうしても言っておきたいことがある。

>それは世の男性諸君がもっと真剣に深刻に子どもとは何であるかを考えるようになって欲しいということである。
>かつて私は荻野学説を発表した。しかし、それは、命を守るために生み出した学説であって、

>決して避妊法の研究ではなかった。


 人工中絶に対して、あまり危機を持たなくなってきているような世の中で、

 荻野先生の言葉の意味を真剣に考えるべきではないだろうか、と強く感じた。