我が家では『バカ』という言葉を使えない。

 その言葉を使うと1号から「バカって言っちゃダメなんだよ!」

 と注意される。


 日々、言わないように気を付けているものの、

 何かしらの拍子で言ってしまうことがあり、

 1号に指摘されてしまう。


 言わないようにして初めて気付いたが、

 日常の生活の中で「バカ」という言葉を使うことは意外と多い。

 それは本来の意味ではなく、

 バカにしている、とか、バカみたいに、など、

 形容詞的に使用する機会が多い。


 1号は指摘をするだけあって、

 絶対にこの言葉を言わない。

 なぜ、こういう事になったのか分からないが、

 恐らく、保育園でそう先生に言われている子供を見たのだろう。

 

 それでも、保育園では全員が『バカ』を言わないで、

 生活しているとは思えないので、

 きっと、1号の心に強く残る何かがあったのだと思っている。

 まぁ、言わなければ言わない方が良い言葉なので、

 親としてはありがたいが、少々不便なのもこれまた事実である。


 ちなみに『バカ』の語源は、

 サンスクリット語で「痴」を意味する、

 バカ・モーハから来ている、と言う説が有力らしい。