高校3年時の娘は本当に頑張っていました。休みの日は12時間以上東進ハイスクールで勉強し、平日も学校帰りに近所のカフェなど邪魔の入らない場所で勉強しているようでした。


 費やした時間ほどの効果は出ませんでしたが、それでも好きこそものの上手なれと英語だけは、とても高い得点がとれるようになりました。


 ついには、高校受験同様に第一志望の東京外国語大学が合格可能圏の模試結果を得るまでになりました。


 人生で初めてこんなに勉強したので、少し調子に乗って早稲田や上智にも挑戦すると言い出しました。


 最終的には、第一志望は東京外国語大学でしたが、早稲田大学や明治大学など国際的な学部を選んで私立学校はセンター利用も含めて10校以上を受験しました。


 結果から言うと志望した学校は全滅でした。かろうじて、センター利用の滑り止めの獨協大学と東洋大学に合格していました。


 本人いわく、センター試験の英語がとても大事な事がわかっていて、絶対に失敗できないとプレッシャーのあまり簡単なミスを連発してしまったとのことでした。


 英語の試験日に家に帰ってきてから、自分の部屋で大泣きしていたのを覚えています。得意科目でコケてしまうとやはり得点は伸びず、その後の試験も気持ちの入れ替えもできないまま私立受験は終わりました。


 早稲田や上智は無理でもGMARCHクラスのどこかには合格すると期待していましたが、そううまくはいきませんでした。


 ダメとは分かっていましたが、娘と味の素スタジアムそばの東京外国語大学の合格発表を一緒に見に行きました。その帰り道、浪人して再度外大を目指しても構わないと話しましたが、東洋大学は勉強したい国際観光学部なので、東洋大学に行くと吹っ切れた様子で答えていました。


側から見れば、受験には大失敗したようですが、娘のこの選択は間違っていなかったと思います。好きな勉強なので、一生懸命取り組んでいたようでGPAは4点超えの成績で、優秀な学生として表彰もされました。


 また、本人が強く希望していたニューヨークの大学への留学も最上位の交換留学生とはいきませんでしたが、推薦留学生として半年間の学費のほとんどが返ってきました。


 高校の時のように、皆についていくのがキツい状況よりも、少し成績に余裕がある方が娘らしさも出て良いんだと思います。


 更には1番やりたかったという英語の勉強も在学中にTOEIC850点を超えるという目標を達成できたようで、学生生活にとても満足している様子でした。


 その後、コロナ禍という事もあって、ほぼエントリーシートでの就活となり、娘の人たらしたる人間性は発揮できず、エリートの少ない非上場の人材派遣会社に卒業後は就職し、現在に至ります。


 娘はお金を貯めて渡米して、現地で仕事をする事を今は夢見ているようです。


 兄のように常に競争している世界とは違って、マイペースで好きなことに取り組めた妹は、とても活き活きと生活しているような気がします。


 以上、まとまりのない長文で失礼いたしました。

最後までお読みいただきありがとうございました😊