希望の公立高校に合格できた娘でしたが、余裕の合格ではないため、入学後の学校の成績は平均には届きませんでした。


 そんな振るわない成績でしたが、娘はどういう理由かは分かりませんが、急に「英語の勉強をするため東京外国語大学に行きたい。」と言い出しました。


 娘の高校は公立高校では珍しく外国語科が有り、東京外国語大学への進学実績も有りましたが、娘の成績は遠く及ばないものでした。


 それでも1年秋の3者面談で先生から「明日試験を受ける訳ではないから可能性が無い訳ではない。」と励まされ、娘はすっかりその気になり塾に行くと言い出しました。


 丁度兄が高校3年生で早稲アカの池袋校に通っていたので、娘も早稲アカに通わせて、兄がお世話になった国語のF先生に見てもらおうとしたところ、娘は電車で通うのが面倒なので、近くの東進が良いと言い出しました。


 兄と比べられるが嫌だったのかもしれませんが、実際学校へは片道30分かけて自転車で通っていたので、体力的にもそこからまた時間をかけて電車で通塾するのは無理だとも思いました。


 そんな訳で、家から1番近い東進ハイスクールに入塾する事になりました。塾の授業は、大抵ビデオを1.5倍速程度の速さで見て、学ぶスタイルだそうです。


 ビデオ授業なので、好きな時間に授業を受けられるメリットが有り、近所の塾という事で気軽に深夜まで通っていました。


 そのため、結果は出ていませんでしたが、プログラムはどんどん進み、私が塾に呼び出される度に、次のプログラムの契約をするハメになりました。


 うまいやり方だとは思いますが、塾長と私と娘の3者面談で、塾長から「娘さんはとても頑張っています。結果も徐々に出てきており、外大合格も夢ではありません。」などとおだてられ、娘も「勉強が楽しい、もっと頑張りたい」などと言うので、とても断れない雰囲気で、毎回高額のプログラムをクレカで支払わされるハメとなります。


 家内からは「やった気になってるだけで、結果が伴っていないので、ドブにお金を捨ててるようなもの」と元々塾の存在を否定しているので、もったいないという感想でした。


 まあ、幸い兄が大学に進学し、塾代が妹の分だけになったので、まぁ仕方ないかと緩んでいたのも事実です。世間で言われる特待生の優秀なお子さんのための養分であった感は否めません😓


 それでも娘は、毎日のように東進に通い、家でも一生懸命頑張っていました。要領が悪く結果につながっていないのが残念ですが、兄からも「自分の時よりも長時間勉強して頑張っている。ただ、中学時代からの基本がしっかりできていないので、土台が安定しない。得点の取り方を教えてあげたいが、どこが分からないのか自分でも気づけないので、教えられない。」との事でした。


 普段は声を荒げるような事の無い息子でしたが、妹を思うからこそ、熱心に分かりやすく説明していましたが、それでもお手上げの様子で、仲の良い兄妹も最後は喧嘩になってしまいました。


また、長くなりましたので、次こそは大学受験の様子を記載いたします。すみません🙇‍♂️