子供の頃から家にある一体。たぶん、小学2年生くらいの時に、どこぞの夏祭りの景品でもらったもんだったと思う。ウルトラセブンの頼もしき仲間。カプセル怪獣アギラのソフビです。
だいぶ前のソフビなので、色彩はオリジナル味が強く、使っている色も少ない。ただ造形は素晴らしいし、この黄色と金、赤の組み合わせのアギラも、渋くって気に入っているんです。
家には貰い物と合わせて同じものが二体あり、うち一体は子供に頼まれて塗り直ししたのですが、今回は元々の彩色のものを紹介します。
正面から。
宇宙人の登場が基本で、怪獣も変化球が多かったセブンの中で、アギラはもしかすると一番「王道」「定番」なビジュアルかもしれない。シンプルな二足歩行に、角竜をイメージしたと思しき頭部。この組み合わせが良い。
横から。
頭部が大きく、前傾姿勢。
均整が取れており、自立に問題なし。今のに比べて硬質だからか、昔と変わらない形を保っています。
顔つきは結構リアルで、一昔前に想像されていた恐竜の再現モデルだといわれても違和感がない。
このソフビ、昔はよく公園の砂場に持ってきていました。黄土色と金の組み合わせが、土の色によく合うので。
背中。
当時のソフビの規定なのか分かりませんが、必ず一色、メタル色が入る。
アギラの場合は金ですが、これが地肌にうまく馴染んでいて、他のソフビほど良い意味で目立たない。むしろ、この黄土色の素体色に対しては、これ以上なく似合っていると思いました。
顔のアップ。
眠そうな目元。ただ、不思議と生き生きして見える。
アギラはシンプルデザインの勝利ですね。アニマル星出身だそうですが、本当にいそうだもんね。こんな動物。
眠そうな目と前歯が可愛いアギラ。
頭部のフリルの造形と色が素晴らしい。これがあるのとないのとでは、全然違う。
さて、可動ですが、四肢のみです。
前傾姿勢なので足を動かすとバランスは崩れやすいですね。それでも、いろんなポーズを試してみたくなる。
突進前の助走。
これ結構、お気に入りの一枚。
悪質な宇宙人との死闘。
メトロン星人の頭を掴んで、腹に蹴りを入れております。
アギラは高い知能と俊敏さを活かしたスピード戦法が得意らしいのですが……
やられたー。
眠そうな目が、どことなく不憫でね。セブン本編では2回しましたが、勝ったことなかったもんね。
怪獣とのバトルがない時は、こんな感じで寛いでいるのだろう。
ただ、この巨体を制するまでは、セブンにも相応の戦いがあったと思うのです。
アギラ! 大人しくするんだ!!
鋭い角の一撃を、アイスラッガーで相殺するセブン。
眠りを妨げられ、怒り狂うアギラの猛攻!
こういう死闘を経たからこそ、
セブンピンチの時に駆けつける! みたいな、「始まりの物語」が見たい。
カプセル怪獣勢揃い!!
ミクラス・ウインダムは割りかし新しめのソフビなので、アギラだけちょっと違和感はありますね。あと、身長については、実はアギラの方が45mでミクラスより大きいんですよ。まぁこいつら、体の大きさを自由に変えられるんだけど。
カプセル怪獣自体は、セブン以外にもメビウスや大怪獣バトルに登場したし、ウインダムはZにも登場するなど優遇されていました。
アギラは他の二体に比べると、それほど出番に恵まれていたわけではありませんでしたね。三体揃ってのレギュラー? 活躍は、やはりウルトラマンデッカーでしょうか。
カプセル怪獣ならぬ、ディメンションカード怪獣。
特にアギラは久しぶりの登場にびっくりした。
デッカーの中でも特に人気があったシーン。
デッカー・アスミによる三体同時召喚。
この手だれ感がカッコよかった。
アギラ初登場回「散歩する惑星」をイメージして。
アギラとリッガーの戦いは、両方とも恐竜スタイルの怪獣同士の戦いで、セブンの世界では逆に新鮮だった。セブンは予算の関係で後半は岩山での戦いが多くなりましたが、アギラとリッガーとの対決には、ぴったりの舞台だったと思います。
塗り直したいような…このまま置いときたいような……。今、迷いに迷っています。
一つ言えるのは、この状態でも十二分に満足度の高いソフビだということ。アギラ"らしさ"全開で、とっても好きです。カプセル怪獣では、ミクラスが一番人気で、最近はウインダムが重宝されていて、アギラは後塵を拝していた感がありましたが、僕自身は実は三体の中でアギラが一番お気に入り。それも、このソフビへの思い入れがあったからなのかなと、振り返ってそんなことを思ったりします。