BOKKOFFでレスキューした、ウルトラアーツ。
こういう掘り出し物が見つかるから、中古取扱店は油断できない。
プレバン限定商品でしたが、予約しておりませんでした。
このまま出遭う縁はないかなあと思っていたんですが、税抜き3690円で売っていたのでビックリ。内部が見えない仕様なので不安はありましたが、思い切って買うことにしました。中古品であることは納得済み。じゃないと、この値段では中々お目にかかれないんじゃないかな。
帰って、さっそく開封。
タイガはニュージェネ・ウルトラアーツの中でも優先度が低いウルトラマン(ゴメン)ではあるのですが、こういうカッコいいのを見せつけられると……注目しないわけにはいかないじゃないですか。
言ってしまえば、ウルトラマンタイガ トライストリウムのカラバリなんですが、レインボーと冠するだけあって、非常に色鮮やかで、超越的な圧を感じます。
メタリックな赤と金、鎧に施された青の対比が、とにかく美しい。
正面から。
胸部までが情報量多めで、腹部から下はシンプル。全体の輝度が強い上、やはり金が高級感を出しています。
中古なので身構えていたところはありましたが、関節が極端にヘタれているとか、そういったことはなかったですね。
胸部や脇、二の腕に見られる、金の中の青が良いですね。
ゴージャスではあるけれど、派手派手化というと、そこまでではない。鎧のデザインは少々有機的で細かくはあるんですが、不思議と奇抜な感じや突き抜けた感じはありません。基本カラーの赤との対比や塗分けが優れているからでしょうか。
背中。ここが一番、情報量が多い。
インドやタイの神様みたいな背中だなあと思いました。どこかの伽藍のタペストリーの柄でありそうじゃない?
塗分けは流石の一言で、ここまで細かくてもムラがありません。本当に凄い。
上半身のアップ。
タイガ自身は若手ウルトラマンの一人ですが、彩色やデザインにアジア神話的? 印象を持つからか、神々しささえ感じます。金トラマンは珍しい。もちろん、ゾーフィよりも先です。他にはゼロビヨンドのギャラクシーグリッター、トリガーエタニティくらいかなあ。グリッターティガは、金というよりも全身光感が強い。
この金は、シャンパンゴールドだそうです。金のホーンの側面から、燃える炎のように彩られた赤。いやあ、カッコいい。
非常に凛々しい面立ち。
目つきはかなり険しい。火の鳥みたいなデザインだなあ。
側面から見ても、彫りの深さがよく分かります。
角のデザインから、横に広がった扁平な面立ちになりそうなところを、ぎゅっと圧縮したような感じで、纏まりが凄く良い。
横顔美人だと思います。もちろん、前から見てもカッコいいんですが。
さて、可動ですが、基本は通常のタイガと同じだと思います。
鎧の肩部分が軟質。体幹は非常に安定しており、色々なポーズを楽しむことができました。
ただ、交換手首が硬くてね……。ドライヤーのお世話になりました。
凛々しい目元が闘志を宿す。
腕部も脚部もぐりぐり動いて、とっても楽しい。
ニュージェネのアーツは進化が目覚ましいですね。オーブやX、ギンガやビクトリーが新版で再登場するのも、それだけ進化の規模がデカいのでしょう。
あ、これは余談なのですが、赤と金の組み合わせは、某マー〇ルスタジオの鉄男を思い出します。
特に『インフィニティー・ウォー』以降のアイアンマンね。
それを髣髴とさせる構えにしてみましたが、違和感がない。
肩回りが意外と良く動く上、股関節も保持力があるのでダイナミックなアクションが楽しめる。
腰から下が割かしシンプルなラインデザインになっているのもプラスですね。
線の分割による違和感が少ない。
タイガの目にかなり険があるので、
握り手、開き手、両方ともしっかり雰囲気が出ます。
基本格闘は、拳の一撃一撃が重そう。
デザイン的には頭でっかちになりそうなもんなのに、頭部のバランスがとても良い。
金トラマンってカッコいいんだなあ。
グリッタートリガーエタニティの時は、それほど金色であることの魅力があるとは思わなかったんですが、トライストリウムレインボーは、金色であることと彫りの深さとが、非常に良い効果を生んでいると思います。
スワローキック!
気合を溜める構え。
からの
ストリウムブラスター。
タロウのストリウム光線とは逆手。
中々の出力が期待されます。
ストリウム光線タイプはその腕の組みの特質上、脚をどこまで広げるかに中々悩む。
ぐっと踏ん張ってのストリウムブラスター。
脚部については、保持力はあるけど可動域はあと一歩! って感じ。
腹部がもっと捻られれば解消できるところもあったかも知れません。
タイガトライブレードが付属。
いやぁ、鮮やかですね!
回転盤は実際に回る。
大剣のウルトラマンは、ブレーザーのファードランアーマー以来ですが、あれほどゴテゴテしていない。
シンプルな振り回しが楽しめます。
それでいて重量はそれほどないので、取り回しは楽ですね。
手首の可動軸がかなり緩かったんですが、それでもしっかり支えることができている。
トライストリウムレインボーの色に合わせられており、とっても奇麗。
両手持ちでも片手持ちでも、映える。
“両手持ちの大剣”版。
モンハンにでも出てきそうな、ビジュアル強めのアイテムですね。
一閃!!
昔はウルトラマンの武器でカッコいいのが撮れなかったのにだいぶ悩んでおりましたが……少しは上達したかな。
片方向に重心をぐっと寄せた、力強い振りが表現できます。
タイガ自身の、騎士の鎧を思わせるプロテクターや、甲を感じさせる頭部の意匠に合わせて、若干西洋風の武器となっている。似たような武器で言うと、オーブカリバーがありますが、それよりも西洋風ですね。
片手突き。
ここからレインボーストリウムバーストを放つのでしょう。
光線エフェクトはないけど、あったらそうとう豪快なものが付いてきたんだろうなあ。
刀身部分に相当のリーチがあるので、引き目で見てもカッコいいですね。
いやあ、良いなあ。
こういうウルトラマンも、大いにアリです。
薙ぎの一閃。
こういう大剣を、自在に振り回せるようになってほしいわけですよ、タイガ君には(誰だよ)。
剣が幅広なだけに、他のウルトラマンと打ち合った時に、相手を押し返してしまう豪快さが期待できます。
あとやっぱり、この顔と剣の振り回しが、本当によく合う。
眺めているうちに、どんどん好きになっていきました。
正面に向かって振り降ろす。
剣の取り回しは、相当やり易い方だと思います。
中にはダイナミックのように、これどうやって怪獣にぶつけんねんみたいな武器もありますから、それに比べると、リーチが合って構えやすいというだけで好印象ですね。
何をしてるか。どこを狙ってるかが、はっきり見えますからね。
座頭市みたく、逆手にしてみました。
これはこれでカッコいい!!!
このまま裏拳みたいにこの大剣をぶん回すアクションが観たいです。
タイガというと、まだまだルーキーという感じが抜けないのですが、このトライストリウムレインボーは厳しい修行の果てに獲得した姿だという設定があります。故に洗練された、よりプロフェッショナルな戦い方を投影したくなる。
全然ノーマークでしたが、手に入れられて本当に良かった。BOOKOFFに感謝です。
ニュージェネの強化形態の中でも、特に「煌々」とした色彩が際立つウルトラマン。細かい造形、彩色に加えて、満足度の高い可動で、楽しませてくれました。いやあ、ウルトラアーツって、やっぱ楽しいですね!!