東宝怪獣の原点にして頂点の登場。
1954年公開、今年70周年メモリアルを迎えた『ゴジラ』です。
50mなので、2号についてきたメカゴジラと同じ大きさ。分かってはいたけれど、あまりに小さい。
ただ、その小ささの中で、54年版ゴジラの特徴をしっかり捉えた上に、ずっしりとした手応えを感じさせるものに仕上がっています。
正面から。
着ぐるみのぼてっとした感じがなんとも言えん。
体表処理も、この大きさでここまでの肌理細かさは、本当にすごいと思う。
横から。
背鰭が美しいですね。
ポーズもお馴染みながら印象深い。鎌首を持ち上げて、ぐっと後ろを睨んでいる。
尻尾がやや持ち上がって、地面と平行に伸びています。
本当に微ー妙な違いですが、左右で若干異なる手足の向きや角度。
背中。
背鰭も細かく塗り分けられていて、こりゃ凄い。
脚の膨らみも後ろから見ると、より際立ちますね。
ややアオリでアップ。
ぎょろりと剥いた目玉が不気味すぎる。
やっぱり初ゴジの目は、下向きでなくちゃね!
怪獣というよりはお化けみたいな意匠が最高です。
こっからの角度だと少々間抜けなんですが。
牙や目の塗りなど、できるところは塗ってやろうという意気込みが伺えます。
ただれたような体表や、ぶよっと弛んだ首の皺の寄りなど、この小ささながら再現度は驚くほど高い。
この角度が一番カッコ良いと思う。
小さいからって馬鹿にしたもんじゃない。むしろこのサイズでこれほど威風堂々とされるなんて、高く評価せざるを得ない。
サイズ比較。
宿敵とは、こんだけの体高差があるわけで。
こりゃ、タイマン張れないのも分かる。
同スケールとしては、やはりメカゴジラかな。
ようやっと、同じくらいの大きさの仲間が見つかったな! メカゴジラよ。
38年後にここまでデカくなる。
ゴジラと、それを取り巻く世界の変貌ぶりがよく分かります。
それにしても、この体表は見事だな。
このざらつき感なんて、初ゴジそのものですよ。
姿勢の参考になっているのは、当時のスチール写真かな。
ずんぐりに見える、その着ぐるみ感や重量感がとにかく映えるアイテムです。色合いも、モノクロを基調として、濃淡だけで部分部分を際立たせている。流石です。
東宝怪獣コレクション7体目にして、実は今のところぶっちぎりでおすすめなのが、この54版ゴジラ。
小さいからこその密度がたまりません。
当然ながら一巻分で揃う。モスラのパーツは余剰になりますが、こいつが手に入る9号だけは、ぜひともチェックしてください。