ゴジラストア限定品の中でもなかなかの衝撃作。人によっては、「だれこいつ?」ってなるのかな。そんなマイナーな存在だったり隠れた実力者だったりまでソフビ化してくれるムビモン。好きです。
こちらのバガンさん、スーパーファミコンソフト「超ゴジラ」に登場するオリジナルのラスボスで、1993年の生まれ(?)。ただ構想自体はそれよりも前、84年版ゴジラの検討脚本に敵対怪獣として登場するさせようか、あるいは91年にはモスラとぶつけてみようかなど、色々と検案されてはいたようですね。
ゲームに登場以降も、ヤマトタケルの続編に出してみようとか、色々考えられていたそうなんですが、結局形にならなくて、映像化作品としてはなんと去年の2022年に、ゴジばんに登場。パペットとは言え、しっかり造形されたものが登場。フェスでもお披露目されました。
そういったご縁からのソフビ化。もちろん新規造形。なるほどこれは限定に回されるわという、すごいやつに仕上がっています。
正面。
むっきむきですね。
いかにも平成怪獣!! って感じの佇まいで、カッコいいと思います。
横から。
硬質な装甲を纏っていながら、筋組織が露出しているような部分が目立つ。
全体的に寒色で、冷徹な感じを与えます。
こちらの角度からだと、頭から尻尾まで、大きくS字を描いている。
肩の突起も含めて見ると、Xにも見えますね。
ゴタゴタとした背中。
甲殻系で、とてもかっこいいです。
肩から伸びる突起には、青い球のようなものが。
この辺は超獣っぽい意匠です。
腕の逞しさがえぐいですね。ボディビルダーみたい。
顔のアップ。
悪魔的でカッコいいです!!
これは是非とも映画でゴジラと対戦して欲しかった。
口の中の塗り分けまで、とても綺麗です。
ちゃんと肉抜きされている。
犬歯にあたる歯が、やや外向きに伸びています。
この顔は、ありそうでなかったデザインですね。シンプルながら強烈な個性があります。
可動は四肢のみ。
足の構造とボリュームの関係上、尻尾を浮かせて立たせるのはなかなか難しい。
前傾にすると、災厄が舞い降りた感がして良いですね。
悪魔の咆哮。
ムキムキなんだけど、線は細い。そういうところも、悪魔のイメージに近い。
腕が極端に人間臭いところなんかも、不気味さを引き立てます。
ジオからの中のバガン。
大きさ的にはちょうど良い。
特に荒廃した建物シリーズの中で存在感が際立つ。
平成ゴジラ期に構想されていた怪獣ということで、アーツの中でもよく動くギドゴジと絡ませてみた。
身長差的にも良い感じかも。
さて、このバガン。極端にゴジラ怪獣らしくないところも魅力の一つというか、ウルトラ怪獣の中にも、影響を受けた? と思しき怪獣が散見されます。
僕の怪獣棚の中で見つけた中では、
キングシルバゴン。
角や色彩に近いものを感じる。
超パズズ。
全体のフォルムやディテールに近いものを感じる。
この辺ですかね。探せばもっと見つかりそうだ。
悪魔的な怪獣として、強者感もしっかり持っているので、
時空を超えた頂上決戦!
とか、
災厄同士のタッグマッチ
とか。
超古代文明が生み出した闇……
とか、色々絡ませられるのも楽しいです。
やや値は張りますが、相応の完成度。
極端に立体化に恵まれない怪獣ではあるのでね。
こうしてソフビ化してもらえただけでも感謝せねば。そして、買わねば。
造形・彩色共に、すごく力の入ったアイテムです。
めっちゃかっこいい。スピンオフで映画化求む!!