食玩関係の紹介は久しぶりですね。
今回は懐かしのタイムスリップグリコより、ウルトラシリーズアイテムではシークレット扱いだった、「ウラン怪獣出現」を紹介します。
外箱込みで手に入ったので、折角なので。
リカちゃんに新幹線? にセブンにキングジョー。
第4弾まで行ったんだから、人気もあったんでしょうね。事実、そのクオリティは今もってもすごく高く感じられます。
裏面と側面。
フィギュアプロデュースは海洋堂。
今までも何回か書きましたが、この時代、子供たちのなりたい職業のトップに「フィギュア原型師」がくるくらい、フィギュア・食玩がブームでまさに黄金期でした。「こんなのまで出して、本当に売れるの??」って思うようなマニアックなものまでどんどん立体化してーーいろんな可能性があった時代だったなぁ。
そのフィギュア・食玩全盛期自体のトップランナーが、海洋堂でしたね。
ミニチラシまで残ってて嬉しい。
ジオラマ絵コンテを、あの樋口真嗣監督が担当。
こんなの、期待しかないじゃない!
そして、期待以上でした。
やばい!!
掌サイズにして、この迫力。
タイムスリップグリコの魅力を全部乗せ! みたいなアイテムです。
ぐるりと一巡してみましょうか。
崖に面した道路を走行中のトラック。
崖を崩しながらパゴスが登場!
崖が崩れ落ち、その中から顔を覗かせるパゴス。
非常にリアル。
右前足を大きく振っているようなポージングも良いですねぇ。躍動感があります。
岩に埋もれて、落ちていくガードレール。
モノクロで全体が暗めの彩色な中、白が際立ちますね。これはパゴスの目も同じかな。
俯瞰で見てみましょう。
何がすごいってパゴスの造形よ!
本当にリアルな上、モノクロの彩色の上に陰影がかかる関係で、物凄く奥深い印象を与えます。
こらはもう、カッコ良すぎて引きますね(引くなよ)。
トラックなど、細かいところが本当に丁寧。
食玩における再現度で、海洋堂の右に並ぶ者はいません。
パゴスよりも小さいのにムラなく色分けされ、しかも荷台を見ると「虹の卵」らしきものが……。こういうところで物語をなぞってくれるのも嬉しい。
見せ方の工夫といえば、こっち側もそう。
地中の様子がら分かるような構造になっている。
これは、アクションフィギュアとは違った、食玩ならではの遊び心かもしれません!!
ちゃんと、崖の中に潜んでいた感があるよね。
降りかかる岩を邪険に押し退けて、出てこようとするパゴス。その様が活き活きと表現されている。
顔の塗り分けも凄まじい。
これ、めっちゃ小さいんです。
どれくらいかというと、
DGの膝立ちジャック、よりも小さいんですよ。
向かい合うと、パゴスの方が背が低い。
なんだったら、ジャックの太ももくらいしかないですよ。パゴスの顔。その小ささで、このきめの細かさはヤバいと思う。
以前から持っていたものも含めて、けっこう見栄えが良くなってきました。
タイムスリップグリコと、イマジネイションとを混ぜていますが、この中でもパゴスは、トップクラスのクオリティだと思います。
令和のウルトラシリーズでの再登場に恵まれているパゴス。
しかしその真髄は、モノクロの世界の中で、黒々とした岩石を撒き散らしながら暴れる、そのザラっとした質感の中にこそあるーーそう感じるのは、僕だけではないと思います。