こいつは、DXでデカいのが欲しかった!!
ウルトラマンZのラスボス、殲滅機甲獣デストルドスです。
デカい!
ヤバい!
場所取る!
この規格で出てくれたことが最高ですね。通常の500シリーズで出たっきりで、いつDXするかと思っておりました。ウルトラマンZのオリジナル怪獣で、初DXですね。
人気怪獣、というか、一見して凄まじいインパクトを残す怪獣なだけあって、中々値下がりしません。僕は、メルカリの抱き合わせ販売で運良く入手できました。今のソフビ単価とボリュームから考えると、3000円台前半までなら妥協範囲ではないでしょうか。
正面から。
やや首が傾いている、不良っぽい佇まいです。
デザイン的に左右非対称の怪獣は沢山いますが、素立で左右どちらかに傾いているのは珍しいですね。
斜め。
デストルドスは色んな怪獣の部位の寄せ集めなので、向きによって造形やデザインそのものが変わります。こちら側は、萎びたレッドキングが強いインパクトを与えます。
こっち側は、筍状の角が目立つ。サタンビートルの部位ですね。
背中はほぼほぼレッドキング。
それまでの合体怪獣と違って、部位の分割どころが曖昧なのも特徴の一つですね。
顔のアップ。
先端が赤く染まった角が恐ろしげです。
頭部はデストルドスオリジナルのものですが、ゾク第二形態が近いかなぁと感じます。明らかに邪悪とわかるデザインが光りますね!
非常に彫り込みが深い顔です。
決して大きな顔ではありませんが、皺や襞部分がとても丁寧ですね。通常の500シリーズだと、ここまでの彫りの深さは表現しにくいかもしれません。
正面ややアオリから見ると、すっごく老獪そうに見える。
醜悪にしてカッコいい。
ウルトラ怪獣のデザインは、令和になってからも本当に凄いです。
さて、デストルドスは、ウルトロイドゼロをベースとして、融合獣を再生できるベリアルメダルの力を使い、多数の怪獣メダル、あるいは怪獣そのものを取り込んで生み出した怪獣。素体がウルトロイドなとで、一応はロボット怪獣に分類されます。
ということで、雑多に組み込まれた怪獣たちを見てみましょう。
まずは悲劇のレッドキング。
本編でも、ハルキに「守るために奪われる命」への葛藤を呼び起こした、非常に重要な存在。それがなすすべもなく吸収されてしまウルトロイド展開に、セレブロの悪魔生を感じます。
背中から突き出ている、レッドキングだったモノ。
これが、ゆーらゆらと揺れるのが不気味でね……。
本当の意味で「髑髏怪獣」的なデザインになって、笑っているように見えて……デザイン的にも設定的にも、歪みがヤバい。
胸部はマジャバ、ウルトロイドゼロのパイプ、クレッセントの三日月模様。
クレッセント要素だけあまり目立ちません。
マジャバは顎の部分が左右非対称になっています。ここから、デストルドD4レイを発射します。
腕はバードンですが、爪の一部が肥大化していますね。
脚部は、ダンカンとレッドキングの組み合わせですが、色が全然違うので、ダンカンのイメージはありません。
頭部には、ウルトロイドゼロの名残? ウルトロイドゼロの頭部を貫いて角が伸びている。
酷い……。機械とはいえ、なかなかゴアな見た目。ウルトラ怪獣でも珍しく、直接的な「犠牲」の姿が窺えます。
背中にはサタンビートルの面影。
アオリで撮ると、巨大感がすごい。
DX規格で出てくれて、本当に嬉しいです。
この怪獣ばっかりは、なんぼデカくても良いですからね。
さて、可動ですが、四肢と首。
尻尾は太すぎて回転できません。
腕も翼が干渉するので、むぎょぎゅぎゅとしないと上がりません。
足も動くけど、表現の幅は思ったほどない。
前傾姿勢にしても、あんまりカッコ良くありません。やっぱり、堂々と胸を張ってこその巨大怪獣ですね。
腕振り上げ。
首が動くのはいいですね。
ただ、極端に向きを変えると、表面のディテールが思いっきり分割されます。
ジコレの破壊された街の中に置いてみた。
大きさ的に、Zゲージでは小さすぎるかなと思ったので。
アオリ目で撮ると、けっこう絶望感がありますね。
破壊された建物の奥から、ぬっと出てくる感じで。
高架に手をかけるデストルドス。
やっぱりDXシリーズは大きくて映えますね!!
特にデストルドスは、外見もインパクトがあり、両腕を大きく広げたポーズもダイナミックなので、ボリューム的な満足度が高いです。
アーツとの比較。
理想の体高差。
劇中では、Zの全てのフュージョン・フォームと闘いました。
VSアルファエッジ。
アルファ・チェイン・ブレードを駆使して、懐に潜り込む。
しかし、デストルドスの強硬な皮膚には、傷一つつけることができません。
VSデータスマッシュ
気合一点、力押し。
しかし、体格でもフィジカルでも圧倒的に勝るデストルドス、まったく怯みません。
ついに、デストルドスが反撃に出る。
VSガンマフューチャー。
ガンマイリュージョンをはじめとする翻弄技を駆使して、デストルドスをかく乱しようとする。
しかし――どの技も、デストルドスの力押しの前には効果を持ちません。
ここで、VSデルタライズクロー
べリアロクの力を借りて、何とか対抗できるところまで来た。
それなのに、強烈な一撃を受けて、Zオリジナルに戻ってしまう。
VS Zオリジナル
積み重ねた戦いの果てに、最強最悪の敵に挑め!
ゼスティウム光線!!
最後に、光線を無理に曲げて、Z字にすることで威力が増すの、興奮しました。
最終決戦の一番の見せ場まで、「Z」を持ってくる作り手たちの心意気に乾杯です。
ジオコレの中で、戦わせてみる。
TVシリーズの最終決戦は、ド迫力でしたね。必見です。
ウルトラシリーズから飛躍して、怪獣王との対決。
思ったよりも違和感がない。
デストロイアのような、終末感が漂う強敵に見えてきます。
何気に後ろ姿も決まっているデストルドス。
良い怪獣は、背中で語る。
ということで、デストルドスのソフビでした。
可動には不満が残りますが、造形やボリュームについては大満足。この大きさだからこその良さが、ちゃんと感じ取れるものになっています。
ウルトラマンZとの最終決戦前、ストレイジが誇る特空機との死闘もありましたね。色々なキャラクターと組み合わせることができるのも、デストルドスの大きな魅力です。
最近、ソフビ業界は原材料高騰によりかなり苦しいようですが、そんな中で、ムビモンのゴメスやこのデストルドスのような、しっかりとしたボリュームのソフビが登場してくれるのは、素直に嬉しいですね。Z放送時には間に合わず、トリガーやデッカーのラスボスがソフビ化した、その後で満を持しての登場だったデストルドス。待っててよかった!