シンゴジ・ソフビ棚。
左の2種ですね。
まずは、シン・ゴジラ第2形態。
映画本編でこいつが出てきたときは、「えっ!? 敵怪獣!!??」とビックリしましたが、まさかこれがゴジラになるとはねえ。
背びれの形状で一目瞭然なんですけどね。映画館での初見時は、心底戸惑いました。『シン・ゴジラ』はキー・ビジュアルに第4形態を全面的に押していて、それ以外の形態や物語的展開は完全に伏せてあったんですよね。『GVK』のメカゴジラとは違って、おもちゃバレすることもなかったし。
この第2形態は、「上陸すると自重で潰れるはず」という見解から、総理が会見を行い、「上陸の危険はありません!」といた瞬間、蒲田の街を蹂躙したんでしたよね。出現場所の地名をとって、「蒲田君」と呼ばれています。
愛嬌のある顔ですが、こいつの体高から来る「襲われる恐怖」は相当なものですよ。
背面から。けっこう長い。
ムビモンもしっぽが長いんですね。
映画を見るかぎり、表面のディテールはここまでのっぺりしていないようですが。
顔のアップ。
深海生物をイメージしていると思しき顔ですが、色合い的には骸骨にも見えて不気味です。
口を目いっぱい開いているのも、上下の顎をつなぐ襞が強調されて、すごく気持ち悪い。
首筋には鰓があり、ここから悪臭を放つ赤い体液をまき散らしていました。
見上げる視点だと、この膨らみの部分がすごく生々しく見えます。
背中には、ゴジラの背びれ。
この背びれがない状態の初見で、これをこれまでのゴジラと同種と断定するのは難しかろう。
可動は脚部のみ。体とか、どこぞで分割線を引き、回せるようになっていたら良かったかも。
この子は基本、蛇行で移動するので、その体のうねうね感を出せる可動部が欲しい気もしますね。
体表はこんな感じ。
映画本編ではもう少しざらついていたイメージがありますが、この死蝋みたいな体表も中々捨てがたい。
アオリ気味で一枚。
ソフビだからかわいいけど、本当にこんな奴にあったらもう何もかも諦めるだろうな。
倒壊したビルと並べると、3階部分に目が来ます。
実際、蛇行で進むので頭の位置が低いんですよね。だから顔がすぐ近くにあって、追いかけられるとめっちゃ怖い。
蛇行で動く生物がもたらす被害の尋常じゃない感じも、『シン・ゴジラ』ではよく出ていました。あれは逃げる人間目線だと、一番怖い。
続いて、ゴジラ第3形態。
ゴジラが立った! ゴジラが立った! とハイジなら言いかねない。
短時間で驚くほどの適応変態を遂げたゴジラ。体が赤いのは、体内の冷却システムが進化速度に追い付いていないためであり、体内熱量が限界を超えた時には一時的に蒲田君的蛇行形態に退化、東京湾に姿を消すことになりました。
何気に自衛隊と最初に対峙したのが、この形態。監督によると、この形態であれば通常の自衛隊の兵器でも倒せたそうです。
愛称は、変態が始まった場所の地名から取って、「品川君」。
立ち上がったことで、少し背が高くなった品川君。
これだと、皮をはがれたゴジラザウルスにも見えなくないですね。ただし劇中では二足歩行といっても非常にたどたどしいものであり、あんまりゴジラザウルス的イメージはありませんでした。体をゆっさゆっさと揺さぶって。その不安定さが、かえって不気味でしたよね。
体表は熱のために赤く変色し、鰓はかなり退化しています。
前肢が現れる付近が剥がれたような赤になっているのは、第4形態(鎌倉さん)に近いものがありますね。
顔つきは蒲田君からそう乖離してはいません。