異次元宇宙人 イカルス星人 | 怪獣玩具に魅せられて

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『ウルトラセブン』第10話に登場する宇宙人、イカルス星人のソフビを紹介します。

これまた、不思議な宇宙人ですね。宇宙人と言うと、バルタンのように不気味な感じか、メフィラスのように知的な感じが漂うものですが、このイカルスは知的な中にもちょっと野蛮な印象も見え隠れする、本当に「奇妙」なデザイン。もちろん、成田亨氏が手掛けております。モチーフはコウモリと鼠なんだってね。

 

前から見た画。

情報量が多い頭部。一方胴体部分は控えめではあります。ただ、胸元や下半身に、亀裂のような黒い線が走っているなど、シンプルな中にも一応の工夫がありますね。

 

横から見ると、こんな感じ。姿勢が前のめりなので、ちょっと勢いが付いています。

頭部を覆い尽くすもじゃもじゃした髭が、実は肩や腕の方にも走っている。

足が太めで頑丈だからですかね。古いソフビでもけっこう自立します。

 

角度によっては、かなり斜めに見えますね。

前に紹介したケムラーと同じです。古い。足の裏の表記見たら、1994年って書いてあった。
 
顔のアップ。少し埃被ってますね。

ウサギじゃないんですって。蝙蝠なんですって。

言われてみたら、なるほどど思いますよね。

口の中が真っ赤なのも、艶めかしくて不気味です。眺めてみると、つくづく唯一無二のデザインですげえなって思います。

 

俯瞰図。

ウルトラシリーズの一番有名な宇宙人は、バルタン星人。セブンの有名な宇宙人と言えば、メトロン星人。

そんなイメージがありますが、このイカルス星人も意外に知られている宇宙人の1人だと思います。登場話「怪しい隣人」が有名とか高評価とかでなく、このイカルス星人とセブンが戦っている写真が、ウルトラ怪獣図鑑の表紙やグラビアによく使われていたので。

 

ソフビとしての可動は、メトロンやエレキングなど、セブン登場のキャラクターと同様。脚は固定で、肩部分と腰部分が動きます。

腕はけっこう自由度がある印象ですね。緩くなってるからかな?

 

ちょっとかわいい後姿。

不思議なデザインだなあと思う理由の一つは、SF感がないからでしょうか。蝙蝠が怪人化したような感じなのかもしれない。

 

胴体部分は、ちょっとぼてっとしています。

このスマートじゃないシルエットが、イカルスらしい。

本編では、アロー光線なる攻撃技を持っております。

 

アクトのセブンと並べて。

身長は同じくらいですが、イカルスの方が体積が多いように見えて、ボリュームを感じます。

 

 

とりゃっ

イカルスは胸板が分厚いので、こういう格闘が似合う。

 

 

意外と手が込んでいるのは、耳の中ですかね。

こういう皺の表現や、髭のもじゃもじゃ感が秀逸。

古いソフビながら、この表現力はすごい。ウルトラ怪獣シリーズって、やっぱり昔からすごかったんだな。

 

最後はお決まりの、アオリで。

顔がキモチ悪く見える角度になってしまった。

今となっちゃあマイナーかも知れませんが、忘れ難い印象を持つイカルス星人。登場話「怪しい隣人」も、かなり不気味な話だったと思います。