ムービーモンスターシリーズ ゴジラ(ミレニアム 1999年発売版) | 怪獣玩具に魅せられて

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1954年の初代ゴジラから、今年5月公開予定の『ゴジラvsコング』に至るまで、その姿を様々に変えてきたゴジラ。当然、世代によって、あるいは個人の好みによって、どのゴジラ推しかってのは変わってきますよね。僕個人としては、初代ゴジラは当然として、このミレゴジとGMKゴジが「推し」なんです。今回は、ムービーモンスターシリーズより、ミレニアム版のゴジラ――通称ミレニアムゴジラorミレゴジを紹介します。
 

1999年公開の『ゴジラ2000 ミレニアム』で久しぶりに銀幕に帰ってきたゴジラは、その姿を大幅に変更。予告編か何かで観た時には、びっくりしましたが、すぐに好きになりました。平成生まれで、子どもの頃から劇場にゴジラを見に行っていた世代としては、途中からしか映画館に通っていない平成ゴジラ(たぶん、『メカゴジラ』から観にいったと思う)よりも、1から追うことができた(といっても、この姿は2作品にしか登場していませんが)ミレゴジに思い入れが深い。

 

平成ゴジラまでと異なる部分はたくさんあります。

まず、これまでよりも前傾姿勢。平成ゴジラがほぼほぼ直立だったのからすると、かなりの差異を感じます。

そして、背びれが鋭角。これには賛否両論ありそうですね。特に真ん中の1列が剣山のようになっている。『メガギラス』では、この背びれで敵の腕? を一本ぶった切っていました。個人的には、剣山にする必要はなかったかなと。ただ、紫の彩色はすごく綺麗だと思います。

 

ミレゴジの登場した『ゴジラ2000 ミレニアム』は正直イマイチな出来。良かったところと言えば、ミレゴジのデザインと、本編中盤の自衛隊との攻防くらい。

続く『メガギラス G消滅作戦』は、これも賛否両論ある作品ですが、個人的にはすっごく好きな作品です。平成ゴジラでは特に微妙だったゴジラの立ち位置を、しっかり「乗り越えるべき壁」として設定し直してくれたところとか、ディメンション・タイドのような空想科学設定をフルに起こして、素直に楽しめる活劇にしてくれたところとか。まあ、アラも探せばいっぱいあるんですけどね。

 

このソフビは映画公開中の2000年1月頃に買ったもの。もう20年も前になるのか。

それにしては、けっこう綺麗だな。ソフビって、やっぱり長持ちすんのね。

 

 

ミレゴジで僕が好きなところを、ほぼ完璧に再現しています。ミレゴジ最初の商品化にして、頂点のクオリティ。

すっごくカッコいいですよ。

 

 

あんまり正面から見ることのない顔。胡乱な瞳が怖いですね。

ミレゴジのデザインのベースにあるのはキンゴジかなと思います。かなりの爬虫類顔ですよね。首もキングコブラのように横に広い。

 

このソフビ、頭部の作り込みが凄いんですよ。

ミレゴジ特有の、首筋の小さな棘や、口の先端に行くまでの瘤が並んだような造形も、全てバッチリ再現。口の中の牙も、場所によって長短の差があるなど、きめ細やかですよね。

 

 

背びれ。こうしてみると、ファンタジーに登場してきそうなクリスタルにも見えますね。

それが、尻尾の先端まで続いている。

 

下半身。どっしりとした構え。ただ、平成ゴジラやシン・ゴジラと比べると、やや華奢かな。

機動性重視なんでしょうかね。ミレゴジの設定は、「まだ成体になっていない、やんちゃな個体」らしいのでね。

 

俯瞰視点。

巨大な剣山を背負っているようにも見えるゴジラ。

背びれの配色が重々しいのも、ミレゴジの特徴でしょうか。

 

頭部を真横から見た図。

う~む、かっこいい。

思わず唸ってしまう。

 

仰観視点。

実はミレゴジの体高は歴代ゴジラの中でも低い方なんですよね。55mしかない。これは初代から始まる昭和ゴジラの50mに5を足しただけの高さです。

理由としては、見上げた時に全高がしっかり「見える」ことの怖さを狙ったんだとか。『G消滅作戦』の冒頭なんかは、それが活かせていた気がします。

 

どっから見ても、絵になるなあミレゴジは。

数年前から、再評価の兆ありますよね。

モンスターアーツも、即完売だったもんね。もちろん、持ってません(涙

 

目撃せよ! ゴジラ新世紀!!

いや本当に良いです、このソフビ。

ミレゴジは他にもいくつかバリエーションがあるので、また紹介します。