カイジ1が、奴隷が王に勝ち、新しい王になるのではなく、金や権力ではない何か
生きる意味とか、誰かの想いを背負うとかいった、小さくても輝く宝物を手に入れるのだ
という事を、演出的な羅針盤にしたと、前回述べました
今回は、カイジ2にとっての演出的羅針盤の話です
カイジ2、人生奪還ゲームでやろうとしたのは
仲間を集めて巨大な敵と倒す、というやつです
少年漫画の王道というよりも、旧い娯楽映画が持つ甘美なヒロイズムに憧れて作り始めました
(キャスティングは巡り合わせですが、それにしても良い組み合わせでした。楽しい撮影でした)
(坂崎のおっさんは、もうこれは絶対に生瀬さんしかない!と思ってキャスティングしました)
(沼に玉をぶち込むクライマックス)
(坂崎のおっさんは、もうこれは絶対に生瀬さんしかない!と思ってキャスティングしました)
(沼に玉をぶち込むクライマックス)
カイジが仲間にするのは、パート1で逝った石田のおっさんの娘、コテコテの関西人坂崎、そしてかっての宿敵利根川です
4人が集まって、艱難辛苦とどんでん返しの末勝利を掴むと、まあ、ストーリーは決まって居たわけです
福本さんが考えた緻密で奇想天外なトリックをどう映像化するのか、そこら辺の苦労もありましたがそれはまた別の機会に
パート1と同じく、演出的な羅針盤を求め、しかし見つからないままクランクインして2日目
あの大事件が起こりました
時に2011年3月11日
(続く)