ロケハンでたまたま訪れた場所にどうも見覚えがある。
このいい感じの幼稚園、何度も前を通った。
多分35年ぶり。
友達の家が近所にあったんですね。
大変頻繁に通ったりした。
若かったんですね、、、、、、。
ロケハンは新宿駅解散だったのだが、通り道だったので常盤台駅でおろしてもらう。
この、駅舎の感じ、まるで変わっていません。
東上線で隣の中板橋まで移動、ここもまた懐かしい。
駅毎商店街を抜けると石神井側に出た。
しばらく川沿いに歩く。
石神井川は、昭和四十年代に急激な宅地化で生活排水が流れ込みどぶ川と化し、道路の舗装化で大雨の度に氾濫を繰り返して居た。
大工事の末、今は深く広くなって景観は失われたけど、水は綺麗だ。
蛇行しのたうつように流れていた川は、氾濫対策のため真っ直ぐにコースを変えられた。
住宅街の中には、取り残された旧河川の一部が、釣り堀になって生きていた。
時間が静止した、この世の楽園のような場所。
物心ついた頃には既にどぶ川だったが、地元の年上のひとによれば、川遊びや釣りをして遊んだらしい。
小学3年生のとき、学芸会で練馬の郷土史をテーマにした劇をやった。
昭和20年代の早宮が舞台で、石神井側に釣りに行く子供の役をやった。
どこへ行くのかと尋ねられて台詞。
「そりゃー石神井川さ」
演出の担任教師にダメだしされ何度も言わされて、言葉は意味を失い訳解らなくなった。
中山道と石神井川が交差する場所。その名も新板橋。
きっと板橋という橋もあって、この地の名前の元になったのだろう。