行政書士試験合格後、実務について学ぶためにランダムに書籍を読んでいましたが、何か身についているのか?と、常に自己不信を抱えながらでした。そんな中で、建設業許可業務に活きる『資格』があるということで、建設業経理士2級の受験を決意したわけです。これが、2018年の5月でした。試験は9月初旬です。資格の勉強であれば結果が問われる訳なので、取り組みに真剣味が増すかと。

ちなみに私は全くの簿記初心者です。

さて、先ずどこから手を付けたかというと、簿記3級の勉強です。最初に必ずやるべきは、資産・負債・純資産と費用・収益の増加と減少、発生と消滅は借方と貸方のどちらかを徹底的に頭に叩き込むことです。

簿記の参考書の最初に解説がなされています。勿論記憶の方法は人それぞれでいいと思いますが、図で借方と貸方どちらの場合にどれが減ったり増えたりするのか、または発生するのか?先ずはこれだけを徹底して覚えてください。これを毎日5日続けてみれば反射的に出るようになります。ちなみに私が使用したのは「みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 」  tac出版 です。2013年版を200円で買いました。学習上、何の支障もありませんでした。(この本は巻末の仕訳集が良かったですが、他の簿記の本でもいいかと思います)

続けて本文を読みますが、ここは各仕訳の解説と決算時の仕訳の解説と、商品有高帳の構成と、それに絡む先入先出法と移動平均法の理解のみで🆗です。他の表・精算表についてはやらなくてもいいと思います。

一通り理解したら巻末の仕訳集を持ち歩き、随時暗記していきます。尚、別売の問題集はやる必要はありません。簿記3級合格が目的ではないからです。

完全とは言えなくともある程度簿記3級について理解し覚えたら、すぐに「スッキリわかる 建設業経理士2級 (スッキリわかるシリーズ) 」tac出版 に移ります。これも200円で 2014年版を買いましたが全く学習の上での支障はありませんでした。使用した参考書は実質これだけですが、「イッキにうかる! 建設業経理士2級 速習テキスト 」も古本で400円だったので買いました。つまみ食いでしたが理解の助けにはなりましたので、手元に置いて欲しいと思います。

そして、外せないのが過去問集です。過去問集は「合格するための過去問題集 建設業経理士2級  (よくわかる簿記シリーズ)」を使いました。
これは必ず最新版を買っていただきたいです。私は偶然古本屋で見つけたのでラッキーでした。

実質的な試験勉強はここからです。この時点までは建設業経理士2級用の参考書は読んでません。

先ず過去問集を開きます。私は最初に仕訳問題を全年度について解き、建設業経理士特有の勘定科目を理解しました。何度も何度も繰り返しました。会社のトイレでも縮小コピーした問題を持ち込み時間があれば見てました。分からないことは常に前述した参考書に返ります。最初は分からないことだらけですから、何度も建設業経理士用の参考書を開き出すわけです。

(建設業経理士の参考書と簿記3級の参考書の内容は被っている部分がありますが、やはり簿記3級の勉強からしていないと、いきなり建設業経理士の参考書では抵抗感が強すぎるて途中挫折のリスクも高まるかと思います。その意味でもやはり簿記初心者は簿記3級からはじめた方がいいかと思います。)

次に大問の第2問の計算問題?に入りますが、過去問の解説を読んでも分からないことが多々あると思います。当然参考書にも返るのですが、それでも分からなければ答えを導くための公式を自分で作ってしまいます。→これについては邪道の謗りを覚悟の上で後日書きたいと思います。

建設業経理士2級の問題は極度にパターン化してますから、解き方さえ覚えておけばよいと思います。「結局これで解けるよね」という公式のようなものを自分で作ってしまえばよいのです。ちなみに私はこのやり方で大問第2問は全問取れました。

この時点で試験2ヶ月前でした。のんびりとしてしまい最後の1ヶ月はかなり焦りが出てきました。ここで初めて大問の第3問と第4問に手をつけました。ここもパターン化されてますが、パターンを把握したつもりでも何度も間違えるかと思います。ただ、同じパターンの問題が繰り返し出ているので、式の中に出てくる言葉の定義を問題とリンクさせて参考書で確認することと、計算間違いさえしなければ大丈夫です。

最後に大問の第5問をやりますが、ここは手をつけるまでは「何か難しそうだなー」と、抵抗があるところでしたが、やってみると一番パターン化されているところでした。(但し、2018年9月の本試験では今まで出題実績のない分野から出ました。大半の方は第5問は完全解答は出来なかったと思います。私も完答は出来ませんでしたが、それでも受かる試験です。)

第5問をやりだしたときに、丁度妻と子供が大阪の実家に帰り、1人になれたので5日間ほど集中的に第5問だけをやりました。ここでは解き方の順番をシミュレーションすることが大事になります。

最後に総論として伝えたいことです(マトメ含む)。
○簿記3級からはじめる。但しやる範囲は限定的に。簿記3級に合格するための勉強ではないから。
○建設業経理士2級の過去問と参考書は常にセットでやる。参考書だけ読んでも身に付かないから。
○電卓操作は数をこなすしかないので、特に大問第3、4問を何度も解いて電卓操作に慣れる。


随時、今回述べた内容をより具体的に書いていきます。