「5階のユニットリーダー、しばらく休職だって」
その知らせは、いつものように噂で耳に入った。
またか。。。。
とても真面目でまっすぐな、30半ばの人だった。
悩んでた気配はなく、職員たちはざわついていた。
主任が私たちリーダー群に伝えたのは、噂を聞いてからさらに3日後のことだった。
出たばかりのシフトは、すでに穴だらけ。
コロナの影響で感染症対策にも人手が必要で、余裕なんてどこにもない。
他のフロア、他のユニットから、余裕のある日のシフトを抜き取って、
ツギハギのように人を集め、
その日をなんとか回す。
そして、また次の日も同じことを繰り返す。
今日が終わっても、
明日もまた、同じ今日がやってくる。
2ヶ月が過ぎようとする頃、
休職していたリーダーが退職することが伝えられた。
さらに、その時にはもう、別の施設への転職も決まっていたらしい。
主任は「恩を仇で返しやがった」と吐き捨てた。
私はただ、「まだ動けるうちに決めて、よかったね」と心の中でつぶやいて、
こういう会社なんだと、割り切って仕事しようと決意した。
