質の高い福祉用具提供に役立つ資格は?

【福祉用具事業所の選び方

こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

ゴールデンウィーク中ということで

いつものブログの福祉用具の情報ではなく

少し目線を変えて

「福祉用具事業所の選び方」

について

お話ししております

 

今回は第4回

「質の高い福祉用具提供に役立つ資格は?」

についてお話しします

 


【福祉用具の仕事で必要な資格は?】

私が思う質の高い福祉用具提供に役立つ資格は

ざっとこんなところかなと思っています

 

・福祉用具専門相談員

・福祉用具プランナー

・福祉住環境コーディネーター2

・理学療法士

・作業療法士

・言語聴覚士

 

資格を持ってさえいれば質が高いのか

と言われると正直疑問な部分もあるのですが

(資格は生かしてナンボですからね!)

知識としては有効かと思うので

今回はこれらの資格について説明していきますね

 


【この資格取得は必須です…福祉用具専門相談員】


福祉用具専門相談員については

最低限絶対に必要な資格ですね


受講内容の中身は基本的なところなので

特筆すべきところはあまりないのですが

(無礼な発言でスミマセン💦

この資格は介護保険での福祉用具事業をする上で

最低限絶対に必要です


なぜなら

この資格がなければサービス計画書の作成や

もっと言えば

事業所運営自体ができなくなってしまうのです

(福祉用具貸与事業所として

 介護保険の指定を受けるには

 福祉用具専門相談員有資格者が2名以上必要)


ちなみに当資格を取得する方法は

50時間の研修を受講

(簡単な試験が最後にありますがほぼ受かります)

土日コース(期間は1か月くらい)とか

1週間集中コースなどで

資格を取る事ができます


 


【専門相談員の次のステップ…福祉用具プランナー】

福祉用具専門相談員がさらに知識を深められるのが

福祉用具プランナーですね


専門相談員の資格をベースに

更に深く知識を学ぶことができます


実技も多くて

私もこの資格の受講で色々な発見があり

その後の仕事の仕方に

大きく変化を巻き起こした資格です


特に

車いすシーティングと座位移乗・リフト移乗は

非常に勉強になりました


こちらはe-ラーニングで48時間の学習

そして集合型の実技などの研修が52.5時間です

 https://www6.techno-aids.or.jp/html/planner.html



【手軽に取得できて有益!福祉住環境コーディネーター2級】

福祉住環境コーディネーター2級は

手軽に資格が取れて

福祉用具の仕事に非常に有益

要するにコスパのいい資格だと思います!


福祉用具の知識と言うよりも

住宅の住環境をどうしていくか

住宅改修の知識も深まります


福祉用具って

用具さえ導入すればいいという訳ではなく

利用者さんの住環境全体を見た上で

選定することが結構重要だったりします


また

この資格があれば

住宅改修の理由書(保険者への申請時に必要)を

作成することができます!

 

ちなみに年二回試験を開催しており

100点満点で70点以上の点数を取れば合格です


私はテキストや問題集を買って勉強しました


余談ですが

昔はちょっと変わった参考書

(歴史の年号を覚えるような語呂合わせの参考書)

があったので

私はそれも含めてガッツリ勉強して

無事合格することができました


たとえば…標準的なヨコ手すり設置の高さは

床から7580㎝の高さなのですが

覚え方は

「758の手すり(ナゴヤの手すり)」


覚えやすくて良い参考書でした

(今もあるのかな?)

 


【この資格があれば鬼に金棒!理学療法士・作業療法士・言語聴覚士】


私がこの仕事を始めてから

資格をとっておくべきだった!と後悔したのが

この3つの資格です

(どれか一つ取得したい気持ちは今でもあります)


3つとも

学校に3~4年通って

実習も受けて

試験も受けて

という資格取得までの流れなので

非常に時間もかかるので

誰でも手軽に取得できる資格ではないのですが

より深い福祉用具選定をしていく上で

有資格者がうらやましいと今でも思ったりします


理学療法士であれば

起居動作や歩行の支援


作業療法士であれば

より細かな生活動作や車いすシーティングの支援


言語聴覚士であれば

嚥下など食事のしやすさの支援


それぞれの支援をしていく上で

とてもいい資格だなと思っています

 

あとは

これらの資格の方と接していく中で

リハ室でできたことを100%在宅でも出来ると

思いこまれている方が多く

それを是正したいという気持ちもあります


在宅生活はリハ室とは違うはずなのですが

リハ担当の方が

この動作はリハでできていたので家でも出来るはず

とリハ室の動きを

そのまま在宅に持ち込んでしまうケースを

時々見かけます


実際そのアドバイスで

在宅に戻ってから困られているケースも…

こういう経験もあって私は

在宅生活とリハ室のレベル感の

バランスがある相談員でありたい

と強く思うようになりました


福祉用具専門相談員が

これらの資格を持っていれば

よりバランス感のある福祉用具の提案が

できると思っているので

有資格者の方がなによりうらやましいな

と思ってしまったりします^^;

 


【最後に】

ということで

福祉用具選定に役立つ資格について

お話しさせて頂きました


もし福祉用具の仕事をしていきたい!

という方が見えましたら

まずは絶対取得すべきなのは

「福祉用具専門相談員」

次に取得するといいのが

「福祉住環境コーディネーター2級」

さらに勉強したいという方は

「福祉用具プランナー」

といった流れで

レベルアップしていくといいのかなと思っています


資格取得さえすればいいわけではありませんが

何より学ぶ姿勢があっての資格取得だと思うので

担当者がどんな資格を持っているのかも見ながら

誰に頼んだらいいか

検討していただけるといいのかなと思います!

 

 




 

ということで

最後まで見て頂きありがとうございました!

 

 

ちなみに

最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

ではでは。