【スライディングボードの使い方】⑤介助ベルト(ボード併用で効果倍増!)

こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

今回は「スライディングボード」編の第5回

「介助ベルト」についてお話しします


介助ベルトはスライディングボードとは

別物の福祉用具なのですが

スライディングボードと

非常に相性の良い商品なので

ここでとりあげてみます!^^

 

 

【介助ベルトとは】

介助ベルトとは

腰に巻いて介助操作をしやすくする

ベルト状の福祉用具です


ベルトには取っ手がたくさんついているので

取っ手をつかんで移乗などを行うことで

大変介助がしやすくなります


特殊寝台付属品として介護保険レンタル可能

レンタル料は自己負担1割の場合

月々100200円くらい

※入浴用であれば特定福祉用具販売として

 介護保険の補助で購入できるものもあります

 

 

【介助ベルトの使い方】

介助ベルトの使い方としては

大きく下記の3通り


・本人に装着して移乗介助

・介助者に装着して移乗介助

・本人・介助者とも装着して移乗介助

 

ちなみに

介助ベルトを使う際は

「横向き」の動きが適しています


ベルトを上方に引っ張り上げてしまうと

ベルト自体が腰部分から胴体部分に

ずり上がってしまい

上手く移乗介助が行えませんので注意を!

 

 

【本人に装着して移乗介助】

移乗介助を人力で行う場合は

本人を抱え上げて行うと思うのですが

その際によくあるのはズボンを掴み上げて

抱え上げるやり方です


当然ですがズボンで抱え上げると

ズボンが上に引っ張られて

本人の股に食い込んだりして

結構無理を強いるやり方だと思っています

 

でも介助ベルトを本人に装着してもらえれば

ベルトに掴むところがたくさんついているので

移乗動作が行いやすくなります

 


【でも・・・】

しかしながら

介助ベルトを使ったとしても

人力での抱え上げ介助は

上方に引っ張り上げるという点では

何も変わりません

 

上方に引っ張り上げる動作なので

介助ベルト自体が腰部分から胴体部分に

ずり上がってしまって

あまりいい使い方とは言えません

 

というか

抱え上げる人力介助自体が

やはり無理があると思っています🤔

 

 

【スライディングボードなら・・・】

スライディングボードでの移乗であれば

基本横向きの動きなので

介助ベルトを使えば効果が倍増です!


ボード移乗を行う際に

腰部分を横から押したりするのですが

その動作の補助が

何もない時よりも随分やりやすくなります

 

特に後方からのボード移乗介助が

効果が高いです

後方からヨコに引っ張る動作になるので

ベルトの取っ手を起点に動作をすれば

移乗は随分やりやすくなります!

 

【介助者に装着して移乗介助】

介助者に装着しての移乗介助の場合は

本人の自発的な動きを

うまく誘導していくのに適しています

 

立ち上がりや移乗を行う際の

動作のきっかけとして

どこか掴むところが欲しい場合

介助者が介助ベルトを巻い

てそこを掴むことをきっかけにしてもらえれば

本人が立ち上がり動作を行ったり

車いすなどに移る際にも有効です

 


【本人・介助者とも装着して移乗介助】

本人・介助者とも装着して

移乗動作を行うという手もあります

お互いが掴むところがあるので

安心して移乗動作が行えます

 

ただし抱え上げての移乗の場合は

上方へ引っ張り上げる動作になりやすく

介助ベルトがずり上がってしまうと

うまくベルトが機能しないので注意が必要です

 

できれば介助者の方は足を前後に広げて

背筋を伸ばしたままで足を前後に動かして

ベルトの力の入る方向は

「横方向固定」を意識して

移乗補助をしてもらえるといいと思います

(文章では説明しづらいですね・・・

 わかりにくくてすみません)

 

 

【入浴介助ベルトも同じ効果あり】

介助ベルトは介護保険レンタルで使える

と初めに書きましたが

介助ベルトは

「特殊寝台付属品」

という種目のくくりになる為

介護ベッドを使っていない方は

レンタルできません

(特殊寝台付属品は

 特殊寝台本体を使っていなければ

 レンタルできないルール)

 

一方で

「入浴用介助ベルト」

という介護保険で購入できる種目があります


お風呂で使う用途の介助ベルトなので

濡れても大丈夫な素材

機能面では腰に巻いて使うもので

取っ手がたくさんついている

ということで

機能的には同じような感じです

 

もし介護ベッドを使っていない場合で

介助ベルトが必要な場合であれば

入浴用介助ベルトを購入する

という手もあります

※必ず入浴時に使っているという

 建付けでなければ

 介護保険で購入できませんので

 入浴用として必ず使用し

 ベッド移乗でも活用している

 という理由付けが必要です💦


 過去のブログより


 

 

【まとめ】

・介助ベルトとは

 腰に巻いて介助操作をしやすくする福祉用具

・ベルトについている取っ手をつかむことで

 移乗介助がしやすくなる

・特殊寝台付属品として介護保険レンタル可能

(レンタル料は自己負担1割の場合

 月々100200円くらい)

・ベルトはなるべく横方向に

 力を掛けて移乗介助する

 抱え上げる介助は

 ベルトがずり上がってしまうので

 抱え上げる人力介助自体に無理ある

・スライディングボードの移乗は

 介助ベルト併用すると効果が倍増!

 特に後方からのボード移乗介助は効果が高い

・介助者に装着して移乗介助する場合

 本人の自発的な動きを

 誘導していくのに適している

・本人・介助者とも装着しての移乗介助の場合

 お互い掴むところがあり

 安心して移乗動作が行える

・入浴介助ベルトでも同じ効果あり

 (特定福祉用具販売として

  介護保険で購入できるが

  必ず入浴時にも使っているという

  建付けでないと補助が出ないので注意!)

 

 

 

ということで

最後まで見て頂きありがとうございました!

 

 

ちなみに

最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!


ではでは。