こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

今回は介護ベッド番外編

「介護ベッドの進化を振り返る」

についてお話しします

↑人類の進化のように介護ベッドも進化を遂げてます!

 


私が福祉用具の業界に入ってから20年強経ちますが

振り返ってみると

飛躍的に福祉用具の機能は進化してきました

各メーカーさんの研究開発努力には

頭が下がる思いです!

 

介護ベッドについても

当初に比べてかなり機能も充実してきました

 

ということで

今回は介護ベッドの進化について

振り返ってみたいと思います

※年代とベッドの発売時期は

 私の記憶の限りなので誤差があるかもです

 ご了承下さいませ…

 


1990年代後半】

私が入社当初によく取り扱ったベッドが

「アウラ電動ベッド」

 (パラマウントベッド)

・木製・すべてネジで組立

基本的な電動機能は当初から変わっておらず

入社したての私にとっては

介護ベッドって便利!

という素朴な感心しかありませんでした^^;

 



ほどなくして発売されたのが

「キューマアウラベッド」

 (パラマウントベッド)

・体にフィットしたキューマライン採用

(ボトムのジャバラ状の部分)

キューマラインは当時衝撃的な機構でした

このあと更にどんどん進化していくのですが

若かりし頃の私はキューマアウラベッドがあれば

もうこれ以上の介護ベッドは要らないじゃん!

なんて本気で思っていたりしました💦

 



2000年代前半】

介護保険制度がスタートした2000年あたりから

介護ベッドの進化も加速していきました

 

この時代で印象に残っているベッドは2つあります

一つ目は

「アウラ21ベッド」

 (パラマウントベッド)

キューマアウラベッドの進化機種

柵の取付位置が自由に選べたり

足先が水平のまま膝曲げができたり

利用者側に配慮の効いた機能が増えました

なかでも個人的にいい機構だなと思っているのが

背ボトムに直接手元スイッチが取り付けられる事


本人が手元スイッチを操作する時って

どうしても手元スイッチを手元まで

持ってこなければならないじゃないですか

でもアウラ21は

背ボトムに手元スイッチが取り付けられるので

寝たまま手元スイッチまで

手を伸ばして操作すればいいので

非常にいい機構だなと思っていました


結局私が知る限り

この機構はアウラ21のみで

今のベッドは手元スイッチは柵などに

引っ掛けて使うようになっています

…あまり評判は良くなかったのでしょうか?

(個人的にはとてもいい機能だと思うのですが)

 


もう一つ印象に残っているのが

「ケプロコア820

 (シーホネンス)

私が多分最もたくさん組立したのがこのベッド

これまでは83㎝幅のベッドが主流でしたが

このベッドあたりから

90㎝くらいの幅のベッドが

スタンダードになってきました

工具不要のピンでとめる機構も

設置する身として非常にありがたい仕組みでした

ひとつ不満としては

マットレスと前後のボードに

どうしても隙間が発生する事

よくタオルやクッションで

隙間を埋めているご利用者さんが居たりしました…

 



2000年代後半】

この年代で取り上げたいのが

「ケプロコアK-883R

 (シーホネンス)

こちらはコア820の進化系のベッド

大きな特徴は

背ボトムに直にサイドレールが取り付け出来る事


なので背上げをすると

一緒にサイドレールも上がってきます

寝た姿勢でも起きた姿勢でも

必ず柵が横についているので

そこを掴んで起居動作がしやすくなっているのは

非常にいい機構だなと思っていました

しかしながら挟み込みのリスクなどで

この機構のベッドは

私が知る限り以降発売されていないような・・・

でも海外ドラマなどの病院のシーンでは

柵が背ボトムに追随しているベッドが

映ったりしていて

海外では普通なのかな…なんて思ったり

今後の日本の介護ベッドでは

この機構はないのでしょうか

 



2010年代前半】

この時代で印象に残っているのが

「楽匠S

 (パラマウントベッド)

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ベッド低床化の先駆けがこのベッドかなと


最低床高は当初は32㎝とか28㎝でしたが

一気に20㎝までの床高となって

非常に驚いた覚えがあります

ただし低床ゆえに

サイドテーブルなどが

差し込めなくなったりもしましたが💦

 

 


2010年代後半】

さらに進化が進んだ2010年代後半にとり上げたいのが

「楽匠Z

 (パラマウントベッド)

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低床化に加えて

さらにベッドが傾くというすごい機構!

利用者の視界が下方にも向くので

動作補助だけでなく

ベッド上で過ごす方の気持ちの部分も

ケアできるベッドかなと

 



【そして2020年代】

そして現在の最新のベッドでは

「楽匠プラス」

 (パラマウントベッド)

 [パラマウントベッド] 楽匠プラス Hタイプ 3モーション 83幅 レギュラー/ミニ モスグリーン/キャメル/グレージュ KQ-A6111 KQ-A6122 KQ-A6133 介護 電動 リクライニング ベッド ラクリア らくらく 背あげ 膝あげ 高さ調節 PARAMOUNT BED

楽匠Zの機能に加えスマホと連動して操作が可能

今後重要となるであろう通信部分での

機能の連動ということで

これからベッドはAIとかの先進技術を

どう取り入れて進化していくのかという

きっかけになるベッドかもしれませんね

 





といった感じで今回は

ベッドの進化の歴史を振り返ってみましたが

いろいろな機種・進化があって興味深かったです

他の種目(車いすとか歩行器とか)についても

機会があれば振り返ってみようかしら^^

 

 

 

 

ということで

最後まで見て頂きありがとうございました!

 

ちなみに

最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

ではでは。