こんにちは!
介護用品スタッフ1号です
今回は介護ベッド編第13回
「超低床&高機能ベッド、ラフィオ、楽匠FeeZ」
についてお話しします
【介護ベッドもどんどん低床化!】
今の介護ベッドは昔のベッドに比べ
ずいぶん低床タイプが増えてきました
ちなみに昔のベッドは
最低床高は30㎝とか32㎝とか
それなりの高さがありました
介護ベッドには電動モーターが付いており
モーターの厚みから
どうしてもそれなりの高さが必要だったためです
高さがあれば立ち上がりはしやすいのですが
一方で
・認知症の方など
ベッドから転落してしまった際に
事故リスクが高かったり
・普段床で過ごし
そこからベッドに這って上がろうとしても
高すぎて上がれなかったり
・横に寝る介護者にとって
本人の表情などを確認できない
といったデメリットもありました
各メーカーも低床ベッドの開発が進み
今では超低床と呼ばれるベッドも増えています
今回は「超低床」でさらに「高機能」の
2機種をピックアップしてみたいと思います!
【楽匠FeeZ(パラマウントベッド)】
楽匠FeeZ 3モーター KQ-7831 91cm幅 レギュラー パラマウントベッド
パラマウントベッドが発売している
超低床&高機能ベッドの楽匠FeeZ
もともとは楽匠Sシリーズという
床高20㎝という低床ベッドがありましたが
(20㎝でも当時は驚きの低さでした!)
楽匠FeeZはその楽匠Sの後継機種として
発売されました
楽匠FeeZの最低床高はなんと15㎝!
ベッド裏側のモーターの厚みを
どうやって圧縮したの?
と発売当時はびっくりした事を覚えています
さらに楽匠FeeZには超低床に加えて
ズレない背上げを1ボタンで実現する
「らくらくモーション機能」も備えています!
まさに超低床&高機能!
【ラフィオ(プラッツ)】
[プラッツ] ラフィオ 3モーター レギュラー/ショート P110-71BBR P110-71BBS
プラッツが発売しているラフィオも
超低床で高機能のベッドです
最低床高はこちらも15㎝!
さらにラフィオにも
ズレない背上げを1ボタンで実現する
「ライジングモーション機能」を搭載しています!
またラフィオのポジショニングタイプでは
背ボトムを上下に分けて
背中のラインに沿って
より細かく上げ下げができる
「ハイバックサポート機能」も備えており
腹部の圧迫を防いだり
嚥下をしやすくしたり
円背の背中にもフィットしたり
よりきめ細やかな背上げが可能になっています
【あのご利用者さんに勧めたかった…】
昔に私が関わったご利用者さんで
まさに床で生活し
寝るときはベッドに這って戻りたい
と希望されていたご利用者さんが居ました
その方は独居で
床からの立ち上がりは出来ない為
立ち上がり時はベッドの高さが必要なのですが
普段の生活では家の環境上
床に座ってこたつで過ごす
という状況でした
私はその利用者さんに
当時一番低床(28㎝)のベッドを
試してもらったのですが
結局使いこなせず…
といった苦い思い出があります
そのご利用者さんは
その後ご病気により
亡くなられてしまったのですが
もしその当時にこれらのベッドがあったら
生活ももう少しよくなったのかな・・・
なんて思ってみたり
でも
色々なご利用者さんの声が
メーカーの開発に反映され
メーカーの試行錯誤があって
今の高機能ベッドに繋がっているのかな
とも思ったり
各メーカーさんの開発への努力には
頭が下がる思いです
【超低床ベッドに使えないもの】
そのようなメリットのある超低床ベッドですが
一方で
「サイドテーブル」や
「床走行式リフト」は使えません
https://ameblo.jp/kaigoyouhinyasan/entry-12601876620.html
https://ameblo.jp/kaigoyouhinyasan/entry-12613675739.html
サイドテーブルも床走行リフトも
足部分をベッド下に潜り込ませて
使用するのですが
超低床ベッドでは
ベッド下の隙間スペースがないため
足部分を潜り込ませることができないのです
もしサイドテーブルや
床走行リフトを使いたい場合
ハイトスペーサーという
ベッドのかさ増しをする部品を
付ける事になるのですが
そもそもそれでは
低床ベッドではなくなってしまいます💦
https://ameblo.jp/kaigoyouhinyasan/entry-12603510435.html
まあすべてが万能な商品を期待するのは
欲張りすぎかなとも思いますし
低床という特徴を使用用途の優先度の中で
どれくらいの位置に持ってくるのか
が重要ですね
【まとめ】
・低床タイプのベッドは
ベッド転落時の事故リスクの軽減
べッドに這い上がりやすい
横に寝る介護者が本人の表情など確認しやすい
といったメリット有
・楽匠FeeZ(パラマウントベッド)は
最低床高15㎝
「らくらくモーション」付き
・ラフィオ(プラッツ)は
最低床高15㎝
「ライジングモーション」や
「ハイバックサポート機能」付き
・超低床ベッドは
サイドテーブル・床走行リフトが使えない
どうしても使用したい場合は
ハイトスペーサーという
ベッドのかさ増しをする部品が必要
(しかし低床ベッドとしての機能はなくなる)
ということで
最後まで見て頂きありがとうございました!
ちなみに
最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは
私たち福祉用具専門相談員の仕事です
地域の福祉用具専門相談員に
遠慮なく相談していただければ
きっとより適合した機種選定を
行ってくれると思います!
ではでは。