↓ヒューマニーで介護負担を軽減しお肌をケア

こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

 

今回は「自動排泄処理装置」編の第2回

「介護ロボ ヒューマニー(ユニ・チャーム)」

についてお話しします

 

※今回取り上げる「ヒューマニー」は

 既に廃盤なっている商品です

 一応部品供給はまだ現時点ではされてますが

 取り扱いしているレンタル事業所は

 少なくなっています

 なぜ廃盤の商品をご紹介するのかといいますと

 ひとつは

 この商品は

 自動排泄処理装置という2012年の

 新レンタル種目の目玉商品として

 インパクトのあった商品であったことと

 あともうひとつは…

 ぶっちゃけ

 自動排泄処理装置って

 紹介できる商品が少ないからです…

(数少ない自動排泄処理装置のひとつなので

 せっかくなのでご紹介させて頂く次第です💦

 

 

【ヒューマニーとは】

careitホームページより引用

前回ご紹介したスカットクリーンは

レシーバーから尿を吸引するタイプでしたが

ヒューマニーは

レシーバーではなく

尿取りパッドで吸引するタイプになっています


パッドにホースとセンサーがついていて

センサーが反応すると

パッドからホースを通じて

尿を吸引する仕組みになっています

 


本体はレンタル

チューブ・タンクセットは販売で

それぞれ介護保険の補助対象となります

※パッドについては

 介護保険の補助ではなく一般販売となります

 

 

【使い方】

尿取りパッドと同じ要領で

 陰部にパッドを当てます

・パッドと本体をホースでつなぎます

・パッドについているセンサーが尿を感知すると

 掃除機のように本体が作動し

 尿を本体へ吸い取ります

 

本体に溜まった尿は

11回程度の頻度で捨てる程度の手間でOKです

※尿が溜まってくると「満水」ランプが点灯し

 お知らせしてくれます

 

 

【どんな人に向いているか】

この商品が出たときは

「パッドから尿をタンクに吸引するってスゲー!」

という結構な衝撃を受けました

 

メリットとしても

・尿でお肌を濡らす前に吸引できるので

お肌を良好な状態に保てる

・パッドの交換頻度も少なく済むので

介護者の負担も軽減できる

という排泄ケアのよくある課題を

クリアできる商品です

 

しかしながら同時に

デメリットも多く

使える利用者層は相当限られるな

とも思いました

 

デメリットとしては

・体動の激しい人には不向き

尿取りパッドにホースついていて

それが本体につながっているので

体動しない人が向いている

 (認知症の方でホースを引っ張ったりする方も×)

・(女性の場合)軟便や下痢便の人には不向き

便が混じってしまうと

センサーが反応しなくなったりして

うまく吸引ができません

・お手入れが大変

 タンクやホース・センサーなど

 色々な部分のお手入れが必要です

 

 

ということで使用条件としては

・体動の少ない利用者

・排泄コントロールができる利用者

・商品使用の理解力の高い介護者

などなど

いろいろな条件がクリアされないと

使用は正直厳しいです

 

日によって利用者の状況も違うと思いますし

通常時はこの条件に当てはまる方も

体調によっては当てはまらなくなってしまったり

この商品があれば万全!とは

なかなかいいづらいのかなと

 


【実際の使用例(数少ないですが…)】

私のこれまでの経験で

ヒューマニーを実際に利用して頂いた方は

1名のみです


寝たきりのご利用者の夜間の排泄対応に

介護者である家族が非常に不安を持たれており

退院に合わせて導入しました

 

介護者の方が

福祉用具の使い方の理解力が

非常に高い方だったので

何とか使っていただきましたが

上記のとおり

かなり限られた使用条件となるので

このようにうまくいくケースはかなり限られますね

 

排泄対応で困られている利用者・介護者は

非常に多いので

それに対応できる福祉用具が

多ければ多いほどいいのですが…

 

あとは

このヒューマニーについては

埋もれているニーズを見つけ

適した選定・提案が出来る福祉用具事業者の

専門力も問われると思っています

 

 

【普通のおむつとどっちがお得?】

ヒューマニーを提案する際に

相談にあがるのが

ヒューマニーのパッドを使う場合と

一般のオムツを使う場合で

どっちがお得?という相談です

 

ヒューマニーの専用パッドは

当然ですが通常の尿取りパッドに比べて高価です

 

・メーカー推奨は11パッド

(長期間使いまわしの場合

 徐々に吸引力が低下するとの事です)

・パッド料金は16枚入り5000円程度

なので

一般の尿取りパッドであれば

同じ枚数入りで半額程度で済むので

パッドのまめな交換の介護負担と

料金・時間を天秤にかけてどうすべきか…

となると

一般のパッドに軍配が上がってしまう傾向


個人的には

料金コストが安いに越したことはないが

介護にかかる負担(特に精神的負担)について

少しでも軽減できるのであれば

お金の部分で解決できるのであれば

頼ってもらいたいところです

(費用を切り詰めるのはいいが

 気持ちの健康をどん底まで落としてほしくない)

 

 

【まとめ】

・介護ロボ ヒューマニーは

パッドタイプでセンサーが働いて

尿を吸引してくれる福祉用具

介護保険対象商品

(本体はレンタル、チューブ・タンクは販売)

※パッドは介護保険対象外の一般販売

・体動の多い人や軟便の人には不向き

・介護者の商品の使い方の理解力も必要

・介護負担は軽減できるが

 通常のパッドで回すのに比べて高価

 

 

ということで

最後まで見て頂きありがとうございました!

次回は排便対応の自動排泄処理装置について

お話しする予定です

(先に言っておくと

 私は排便対応タイプは

 取り扱ったことがないのですが

 頑張ってご紹介するつもりです!)

 

ちなみに

最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

ではでは。