↓リフトで腰痛予防! 


こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

 

移動用リフト編もついに10回目!

(情報量が多ぎる💦

今回は

「車いす着座の3つの方法」

についてお話ししますね



 

【車いす着座の3つの方法】

リフトを下降させて

車いすに着座させるにはコツがあります



ただ下降させるだけでは

浅い着座になってしまうのです

(ずっこけ座り)

 



浅い着座を防ぐ為の着座方法は3パターン


・車椅子のキャスターアップ

・膝押し

・吊り具の取っ手を引っ張って体を起こす


 

要は

車椅子に奥深く

座ってもらうようにする工夫です


臀部が座面に接地するまで

リフトを下降してからだと

そこから座位姿勢を奥深く修正することは

困難です


なので

吊られた状態で

いかに奥深くにすわってもらうように

するかが肝心です

 



今回はこの3パターンについて説明していきます



 

【着座方法①車いすのキャスターアップ】

・車いすのブレーキは解除しておきます

・リフトを下降させ吊られた利用者を

 車いすに着座させる動作に入ります

・リフトを下降させながら

 車いすの前輪を浮かせます

(ウイリーの状態)

・車いすの座面の一番奥に

 利用者のお尻が収まるように

 リフトを下降させます

・お尻が座面についてから

 車いすの前輪が

 ドシンと前に着地してしまわないよう

 そっと車いすを支えながら

 車いすの前輪を着地させます

ミクニ マイティライトⅢ 使用例 車いすへの着座方法② 後方からのキャスター上げ




【着座方法②膝押し】

・車いすのブレーキは掛けておきます

・リフトを下降させ

 吊られた利用者を

 車いすに着座させる動作に入ります

・利用者の膝を押して

(お尻で背もたれを押すイメージで)

 車いすの前輪を浮かせます

(ウイリーの状態)

・車いすの座面の一番奥に

 利用者のお尻が収まるように

 リフトを下降させます

・お尻が座面についてから

 車いすの前輪が

 ドシンと前に着地してしまわないよう

 そっと膝押しを緩めて

 車いすの前輪を着地させます

ミクニ マイティライトⅢ使用例 車いすへの着座方法① 前方からの膝押し




【着座方法③吊り具の取っ手を引っ張って体を起こす】

・車いすのブレーキは掛けておきます

・リフトを下降させ

 吊られた利用者を

 車いすに着座させる動作に入ります

・吊り具の取っ手部分を上に持ち上げて

 利用者の姿勢を立たせます

(車いすの背もたれ・座面の角度に

 利用者の姿勢を合わせる)

・車いすの座面の一番奥に

 利用者のお尻が収まるように

 リフトを下降させます

ミクニ マイティライトⅢ 使用例 車いすへの着座方法③ 後方からの吊り具ベルト使用




このような方法で

車いすに深く着座させることができます

 



浅い座り方になってしまうと

車いすからずり落ちてしまったり

背中が丸まった姿勢(円背)や

背骨が左右に曲がった姿勢(側弯)など

2次障害につながるリスクがあります



 

リフトでせっかく

本人にも介助者にも優しい移乗が

できるようになっても

そこから過ごされる姿勢が

ダメダメになってしまうと

全てが台無しになってしまいます



 

リフトは色々と面倒な事が

多いかもしれませんが

車いすの着座まできちんとして

本人にも介助者にも

優しい介護を行っていただきたいと思います

 

 

 

【リフトについて最後に…】

リフトの導入については

専門家の意見・アドバイスが必須です

 

私も

移動用リフトの導入にあたっては

いかにメリットをわかっていただけるかを

しっかりお話しし、

手間が面倒とかのデメリットを

飲み込んでしまうくらいに

導入する方がいいんだ!と腹に落ちるまで

事前にやり取りしました

(リフト導入は利用者さんや

 介助者さんのやる気が非常に重要なので)

 

 

特に介助者に既に腰痛があったりする場合には

必ずリフトは提案していました

(本当は腰痛になる前段階の人から

 しっかり導入すべきですが…)

 

結果的に

しっかり使いこなしているケースでは

介助者の方から

リフトがあって本当に助かった、とか

こんないい商品はもっと使う人がいてもいいのになぜ使われていないの?といった

感想を言っていただけます。

 



導入までが非常にハードルが高いリフトですが

使いこなせれば介護負担も軽減でき

無理な吊り上げによるケガや恐怖感もなく

想定している以上の満足感につながる商品だと思っています

 


 

ちなみに

最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

 

ではでは。