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《介護用品スタッフ1号のオススメ書籍》
 〜福祉用具の知識を深めたい方にオススメ!
私の福祉用具の師匠
(私が勝手に思ってるだけですが💦)
市川先生の福祉用具の書籍です
一連の福祉用具が詳しく網羅されていて
私も分からないことがあると
都度読み返して確認してます
⬇️⬇️ 興味がある方は是非!⬇️⬇️


こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

 

 

今回からとり上げるのは「杖」の使い方

今日説明するのはT字杖」です

 杖の中で世間一般で一番使われているのが

T字杖」です



しかしながら

T字杖は介護保険レンタル対象外の商品です

※理由は介護保険の補助を適用する上で

 T字杖は廉価であるためです

 

 

 

ちなみに

介護保険レンタルの対象になっている杖は

・多点杖

・ロフストランドクラッチ

・松葉杖

など…

特殊なタイプの杖が該当します

 

 

 

T字杖の留意点をいつくか説明すると・・・


【先ゴムの摩耗に注意】

特に屋外で頻繁に使用すると

思った以上に早く先ゴムが摩耗して

パイプがむき出しになります

 

パイプがむき出しになると

ゴム部分の摩擦が効かなくなり

杖が滑って転倒してしまいます

ゴム摩耗は早めの交換が重要です


 

【可動型の先ゴム】


最近は杖の先ゴムが

可動するタイプもあります

 

杖は斜め前方に突きながら

連続歩行をしますが

従来の先ゴムは斜め突きすると

ゴム底が全て地面に接地せず

接地面が少ないため荷重がかけづらく

同じ面ばかりが摩耗してしまう状況でした

 

可動型の先ゴムは

斜めに突いても地面にぴったり接地しますし

ゴムの摩耗もある程度均等になります

※ただし従来タイプの方が使い慣れていて

 安全だったりもする場合もありますので

 導入前の事前確認をおススメします

 

 

【杖が自立して立つアイデア品】

一本杖は

「自立して立てて置けない」

という欠点があります



そんな悩みを解消するアイデア品として

「転ばぬ杖」という商品があります



机の縁や靴箱などに

立てて置くことができて便利です

金額もお手軽なので結構おススメです

もし杖の保管でお困りでしたら

ぜひ使ってみて下さい!


 

 

【杖の握り手の高さ調整】

杖の握り手の高さの目安は色々ですが

個人的には

腕をだらんと真下に下した状態で

「とう骨茎状突起」

(手首の骨が出っ張っているところ)に

高さを合わせるのがわかりやすいです


「とう骨」に高さを合わせて

実際杖を持ってみると

だいたい背筋を伸ばした姿勢で

前方に無理なく杖を突ける姿勢になります

 


他にも

・肘を30度曲げた状態で

 足から前方15×側方15㎝の位置

とか

・大転子の位置

(大腿骨の根元の外側に出っ張ったところ)


などあります

※上記の調整位置はあくまでも目安です

 



【高さ調整の仕方】

・杖のパイプ下部にあるネジを緩める

・高さ調整ボタンを引っ込めて穴の位置を変える

・パイプ下部のネジを締めて固定する



しかし、ボタンはずらして調整するものの

ネジ固定を忘れてしまうケースが時々あります

 


ネジ固定を忘れてしまうと

ボタン部分への荷重が集中し

ボタン部分の穴から亀裂が入り破損に繋がります

 


杖の破損だけならまだいいですが

それが原因で転倒になってしまう危険があるため

注意が必要です

 


あと

杖の剛性面で考えると

ボタン調整ではなく

「高さに合わせてパイプをカットするタイプ」

の方が本当はいいです

 


本人に合った高さにカットすれば

杖を突いた際の安定感はばっちりです

しかし間違って多めにカットしてしまうと

取り返しがつかないので注意が必要!

※私も一本杖を切りすぎて

 ダメにしてしまった苦い思い出が💦

 


あと、折りたたみタイプの杖もあります

折りたたみタイプは

電車に乗ったりした際など

たたんでカバンに収納できるので便利です

 


ただし折りたたみタイプの杖を選ぶ際は

剛性に注意して下さい

折りたたみが便利に出来る分

ぐらつきが発生しやすく

中には「よくこれを商品化したよな…」

とあきれてしまうグラグラな商品もありました

 

 

あと、最近のT字杖は

握り手が握りやすいような形状に

工夫されています

 

手の形に添ったグリップになっていたり

握り続けた際の指と指の間の痛みを防ぐ為に

杖のTの字の根本部分が

細くなっているものもあります

 

 

また

デザインもおしゃれなタイプが増えてきました

昔は茶色い金属色などの

何のひねりもないタイプがほとんどでしたが

今は明るい花柄や鮮やかな色彩のものなど

バリエーションが増えていて

いい傾向だと思っています

杖を使う人にとっても

張り合いがあっていいですよね

 



 

ちなみに

最適な歩行器選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

 


 

ではでは。