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《介護用品スタッフ1号のオススメ書籍》
 〜福祉用具の知識を深めたい方にオススメ!
私の福祉用具の師匠
(私が勝手に思ってるだけですが💦)
市川先生の福祉用具の書籍です
一連の福祉用具が詳しく網羅されていて
私も分からないことがあると
都度読み返して確認してます
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こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

 

 

今回は歩行器の使い方第3

今日説明するのは

「歩行車」です

 

 

 

【歩行車の特徴】

・屋外で使いやすい

・買い物などの用途に適している

・荷物を運べる機種が多い

・途中で椅子で休める機種が多い

・車輪は大きめ(悪路や段差にも対応)

・折りたたみできる機種が多い

・シルバーカーまがいのタイプも

 

これらの特徴からわかるように

歩行車はシルバーカーの特徴と

非常に酷似しています

 

ただしシルバーカーは歩行器ではありません

このあたりの違いについては

次回説明したいと思っています

 

 

 

本来の「歩行器」の定義(厚労省告示)では

 



歩行が困難な者の歩行機能を補う機能を有し、

移動時に体重を支える構造を有するものであって、次のいずれかに該当するものに限る。

●車輪を有するものにあっては、

体の前及び左右を囲む把手等を有するもの。

●四脚を有するものにあっては、

上肢で保持して移動させることが可能なもの。

 



となっています。

しかし歩行車の多くはこの定義に当てはめると

正直微妙だなと思っています



 

歩行車のフレームは

確かに体の左右を囲む位置に伸びているので

歩行器として定義できるのですが

実際に使う場合

ほとんどの方がフレームの枠の外で

歩行器を押している状況です

 



体の重心が歩行器の枠の中に納まる事が

歩行器の定義として重要なのですが

実際には体の重心は歩行器の枠から後ろ

枠の外になっている

 

↑体が歩行器の枠の後ろになってしまう


歩行器と体が離れれば離れるほど

前のめりに転倒するの危険が増えてしまいます




このような状態だと

シルバーカーと何が違うの?

と正直思ってしまいます



 

【歩行車の折りたたみ方】

歩行車の折りたたみ方は結構重要です

実際に歩行車を使われている方は

普段使わない時は玄関スペースに

歩行車を保管しているケースが多いです

 



玄関スペースも限られているので

コンパクトにたためるかどうかは重要です

 



折りたたみ方は大きく3タイプです

【タテ方向の折りたたみタイプ】

・あまりコンパクトにならない

・折りたたんだ際に自立しづらい

(壁に立てかける必要がある)




【ヨコ方向の折りたたみタイプ】

 

・コンパクトになる

・折りたたんだ際に自立して立てておける


【四方向の折りたたみタイプ】



・折りたたみは最も小さくたためる

・自立して立てておける

 



このような違いがありますので、

折りたたんでどこに保管しておくかも

想定して機種選定することが重要です



 

あとは


「買い物しやすく」を追求した機種

ショッピングターン



とか



 


「おばあさんが使う押し車のイメージを払拭」

した機種、ミケーレ

※ポスターもこれまでの概念を打ち破ろうとする姿勢が露骨!

 



など

いろいろな特色のある機種が増えてきています。


これまでの押し車のイメージから

色んな方に対応できる機種が

生まれてきていますので

幅広くご利用してもらえる方が

増えるといいなあと思っている次第です

 

 


ちなみに

最適な歩行器選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います! 


 


ではでは。