【介護ベッドの使い方】➈マットレス
こんにちは!
介護用品スタッフ1号です
今回は介護ベッドの使い方の9回目
「マットレス」について説明します
※今回説明するのは
特殊寝台付属品のマットレスです
床ずれ防止用具のマットレスについては
また改めてお話ししたいと思います
【マットレスの上に敷くもの】
・マットレスの上にはシーツをくるむ
・もしくはベッドパットを敷く
・マットレスの上に敷布団は敷かない
※マットレスの上に敷布団を敷いてしまうと
ベッドの背上げ時に
布団ごと足側にずれてしまう
【マットレスのかたさ】
●「かたい」
・動きやすさ・かたいマットの寝心地を
好まれる方向け
・動けない方が使うと
床ずれリスクが高まるので注意!
●「ふつう」
・動きやすさと寝心地の両面を
ある程度満たすタイプ
●「やわらかい」
・寝心地を重視される方向け
・床ずれリスクでもある圧分散も少しは効果有
…と書きましたが、
「マット上の動きやすさ」については
特殊寝台付属品としてのマットレスでは
どれも遜色ないように思います
(実際に寝てみた感想)
床ずれ防止用具レベルのやわらかさになると
マットレス上の動きやすさに差が出てきますが…
なので
かたいマットレスで寝たいという
強いこだわりがなければ
寝心地優先でやわらかめのタイプにした方が
良いように思います
実際寝心地が悪いと
睡眠の質の悪化につながります
睡眠の質の悪化は健康を保つうえでも
大きな弊害になってしまう為
寝心地の良さの重要性には
こだわっていただきたいですね
ちなみに昔は
ベッド上での動きやすさが重視されていて
マットレスもかためが主流でした
そして硬いマットで床ずれが出来そうになったら
一気にエアーマットに変更といった
極端な選定が主流でした・・・
【マットレスの通気性・防水性】
マットレスは種類によって
通気タイプと防水タイプにわかれます
●通気性タイプ
◯体のムレが防げる
×尿失禁の際にマット本体に汚れがしみてしまう
●防水タイプ
◯尿失禁の際も汚れがマット表面で防げる
×体のムレが発生する
私個人的には
できれば通気性の方を優先した方が
いいと思っています
防水性はムレを引き起こし
ムレは皮膚にとって悪影響をもたらします
尿漏れなどの後処理的には
防水性の方が便利ですが
それならば
通気性タイプのマットレス+腰部分の防水シーツ
の併用でまかなうことができます
【マットレス両端部分の工夫】
今はやわらかめのマットレスが
主流になっていますが
マットレスの両端が硬くなっているように
工夫されています
↑マットレスの端部分(濃い色の所)が硬くなっている
なぜ両端が硬くなっているのかというと
ベッド横に腰かけた際に前にずり落ちない為
座位姿勢を安定させるための工夫です
【リバーシブルタイプについて】
リバーシブルのマットレスもあります
(片側がかため・もう片側がやわらかめ)
↑マットレスの硬さが上下で違うタイプ
リバーシブルタイプは
選定に迷ったりする際は無難な選定が行えます
ただ
福祉用具専門相談員(用具のプロ)の視点で
考えるなら
このようなオールマイティな機種が増えすぎると
商品選定の相談員のスキルが磨かれなくなったり
選定がそもそもされなくなってしまうのでは…
という心配も個人的にあります
とりあえずリバーシブルタイプを導入すれば
何とかなる・・・
ではなく
この利用者には○○の理由で
リバーシブルタイプのマットレスが必要だ!
といった具合に
根拠のある選定作業で
相談員のスキル向上につながるといいな
というキレイごとを
考えたりする今日この頃です(汗)
ちなみに
最適な介護ベッド選定のお手伝いをするのは
私たち福祉用具専門相談員の仕事です
地域の福祉用具専門相談員に
遠慮なく相談していただければ
きっとより適合した機種選定を
行ってくれると思います!
ではでは。