【介護ベッドの使い方】ベッド用キャスター

 パラマウントベッド社製キャスター(KQ-P90C)4個セットSシリーズ専用[※Zシリーズ不可]

こんにちは!

介護用品スタッフ1号です



 

今回は介護ベッドの使い方の7回目

今日説明するのは「ベッド用キャスター」です




 

ベッド用キャスターは

ベッドを頻繁に動かす場合などに導入します

ベッド土台の脚部4か所に

キャスターを取付して使用します


※ベッドは7080㎏くらいの重さがあるので

 キャスターなしでベッドを無理に

 動かそうとすると

 腰を痛めてしまう恐れがあります

 



【キャスター導入の主な用途】

・ベッド周りの掃除

・訪問入浴サービスなど利用時のスペース確保

・部屋のレイアウト変更など頻繁に行う場合

…などなど

 



病院のベッドはほとんどがキャスター付ですが

不特定多数が利用し

部屋移動なども頻繁におこる病院では

ベッドを動かすケースが非常に多いので

キャスターは有効です



しかし

在宅ではあまり頻繁に動かすことはないので

キャスターを使用するケースは

あまり多くありません

 



【キャスターのブレーキのかけ方】

ミオレット2専用キャスター(4個組)<プラッツ>

ロックレバー(写真キャスター左上の突起物)

があるので

手や足でレバーを押してロックをかけます

ロック解除はレバーを跳ね上げます

※機種によって

ロック解除の跳ね上がりの勢いが強い為

手足をぶつけてしまわないように注意が必要

 

 


【留意点】

・キャスターのブレーキロックを忘れてしまうと

 離床時にベッドが動いて

 転倒などのリスクがある

 

・キャスターのブレーキについて

 4か所の足全部についている場合は

 固定力が増えるが

 4か所全部にブレーキロックを行うのは大変

 

・特に壁に寄せて設置している場合は

 壁側のキャスターまで手や足が届かない

 

・一度ブレーキロックすると

 今度は動かす為のロック解除が難しい

 

・フローリングであっても結構動かすのが大変

 ※絨毯や畳では動かすのは相当大変

  さらに4か所の凹み跡が床についてしまう

 

・床を傷つけやすい


・頻繁に動かす機会が多ければ多いほど

 キャスターが破損しやすい

 ※7080㎏のベッド本体+利用者の体重

  の重みはキャスターへの負荷が大変高い


などの留意点があります

 



頻繁にベッドを動かす

という使い方であればいいですが

そんなに動かす機会が少ないのであれば

キャスターは無理に導入しない方がいいと

思います

 

 

 

 

という訳で

よほどキャスターを使いたいという

明確な理由がない限りは

無理に導入する必要はありません

 



あと、税区分について補足

介護ベッド本体は基本的に非課税ですが

キャスターを一緒に購入すると

ベッド全体が課税になります

こうなった理由はなぜなのかわかりませんが

こうなっています・・・

 


 

ちなみに

最適な介護ベッド選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を行ってくれると思います!

 

 

ではでは。