【車椅子の使い方】操作方法 自分で漕ぐ(両手漕ぎ)

こんにちは!

介護用品スタッフ1号です。


 

今回から車椅子の操作方法について説明します


今日説明するのは「両手漕ぎ」です

(ハンドリムで操作する車椅子の最もポピュラーな漕ぎ方です)

 


【自分で漕ぐ(両手漕ぎ)操作方法】

・車椅子の後輪のハンドリムを握る

・前進  握りながら前に押し出す

・後進  握りながら後ろに引く

・曲がる(大回り)  片側は動かさず、もう片方を前後に

・曲がる(小回り)  片方は前へ、もう片方は後ろへ

 

ちなみにひと漕ぎのストロークが大きいほど勢いよく進みます

(パラリンピックの車いす競技の漕ぎ方のイメージですね)

実際は(特にお年寄りは)小さいストロークで小刻みに漕ぐことが多いですが・・・


 

また曲がる際はハンドリムの片側だけ動かします


ちなみに片側を前へ・もう片側を後ろへ回して操作すると

車椅子の中心を軸に超コンパクトに回ることができます!


 

【ハンドリムについて】

波型のものもあれば凹凸のないタイプだったり、ノブがついていたり…

色んな種類があります

介護保険レンタルの車椅子で一般的によく使われているのは波型です(握りやすい)

 

また、パラリンピックなどで使われているスポーツタイプなど

素早く大きなストロークで漕ぐ場合は

凹凸のないタイプのハンドリムを

握らず操作する方が使いやすかったりします





あとハンドリムの位置も漕ぎやすさに影響します

 

ほとんどの車椅子は

背もたれフレームの直線上に車軸があるので

ハンドリムも体より後ろ側に配置されています

(本来漕ぎやすい位置よりも後ろ寄り)


肩の可動域があまり広くないお年寄りにとって

あまり漕ぎやすくない設定になっているのが

一般の車椅子なのです

※車軸位置を前後上下変更できるモジュール車椅子というタイプもあります



姿勢も含めて

最適な車椅子調整のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっと適合した調整を行ってくれると思います!


【補足】車椅子で坂道の自走は危険❗️
車椅子で坂道を自走するのは危険です!
上り坂の場合は
見た目緩い傾斜でも上がり切るのは結構大変です

登りきることができず力尽きてしまうと

そのまま坂を下ってしまい危険!


また下り坂の場合は

止まり切れず車椅子から転落の危険も!


坂道の走行は

無理せずに介助の方に頼ったほうがいいです


 

次回は、足漕ぎについて、説明する予定です。

 

ではでは。



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【車椅子の使い方】移乗・乗り降りの方法