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                   第二章 母の日常生活

                 

 

 

  

 

    

  

      「し(死)なせるつもりやろー、いらん、あんたのんだらえーねん!」母の日常、その(50)  


  2005/11/7(月) 午後 5:03 
 某月某日 毎日が教えられることばかりだ。母の言動に左右されずに、生活のリズムを、いかに崩さないようにするかが、未だに難しい。

「もうえ~か~?、ご馳走さんするう?」と、母に。

「もぅ~えー、いらん、あんた、たべ~」

「ちょっとだけ、残ったな、僕食べたるわ~」朝食をほぼ、完食した母。次は朝の薬を飲ませなければならない。これが、なかなか、すんなりとはいかないのだ。

「風邪引いたら、あかんから、お薬飲んどこな~」と、私は何時も嘘をつく。

「いらん、あんた、のみーぃ!」案の定だ(そんなことは見透かされているのだ)。

「何でや~?、いつも、飲んでるやんかー?」

「のんだことないわー、しらん!」

「お袋ちゃん、夕べも、咳してたやん、飲んどかな、また咳でるで~」

「してない、くすり、いらん、あんた、のみぃー!」

「僕は、もう、飲んだよ~」

「うそやろー、みてない、いらんねん!」下手な嘘は通じないのだが。

「そんなこと、言わんと、なっ、飲んどこな!」夕べ、母は、かなり咳き込んだのだ。顔を真っ赤にして苦しそうだった。

「し(死)なせるつもりやろー、いらん、あんたのんだらえーねん!」と、今日もキッパリ断られた。デイの送迎車が、来るまで未だ時間がある。最悪、ヘルパーさん、にお願いして、昼食後に飲ませてもらうほかない。最近こういうケースが増えてきた(ヘルパーさん、どうやって飲ましはんのんかな~、今度いっぺん聞いてみよ)。

 

「あした、がっこうか~?ここな~、あんまり、すきちゃうねん、かえりたいっー!」

「もう、遅いし、00まで、帰るゆ~たって、帰られへんで~」

「あんた、ここにおっときぃー、わてかえるからっー!」

「なあ、お袋ちゃん、よ~聞きや、ここの家は、お袋ちゃんと僕と二人で暮らしてんねんで~」何度でも繰り返して聞かせてきた話だ。それが大切なことだ。

「いや!、わたしは、いつもじぶんのイエかえってる、ここあんたのイエやから、わては、かえるわっー!」次の話題がでるまで、この話は先に進まない。結論は、まあー、母が欠伸をするか、おトイレにいくか、タイミングを見計らって、寝てもらうしかないのだが。それでも駄目な時は一度外出する事になる。

 

 

 

ト書き:介護の要諦は、とにかく無理押しをしないことで、なにが起きても、逆らわず、怒らず、大声を、ださないことだ。