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第二章 母の日常生活
「にいちゃん、でてしもてん、どないしょう~?」母の日常、その(33)
2005/10/7(金) 午後 0:50
某月某日 人間、失礼、私は同じ失敗を何度も繰り返す。季節の変わり目には、特に注意しているつもりだが。明け方、母の声が。
「にいちゃん、でてしもてん、どないしょう~?」(寝小便ではないのだ。母の名誉にかけて申し上げる)。(私が小さいころどれだけ、このことで、母にお世話になったことか)。
「うん、あーっ、お袋ちゃん、そのまま、ちょっと、じっとしててや~、心配せんでえ~から」急に朝晩冷え込む季節になった。用心していたつもりだが。
「にいちゃん、でてしもてん、どないしょう?」と母が繰り返し言いながら四つん這いで私の寝床へやってきた。私も同じ言葉を繰り返し、母にじっとするように言うのだが。それから、奮闘すること、約1時間余り。
「な~、お袋ちゃん、出るゆ~ことは、元気な証拠やん、何あ~んにも気にすることないで~」と、母に言う。
何が起こったのかは、ご想像にお任せする。
ト書き:季節の変わり目、母の体調には、食事から、排泄まで、特に、気をつけていたのだが、凡人の私は失敗の連続だった。