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第三章 「介護と仕事」の両立は?母との日常
「しごとせなあかんやんか、なにしてん!!」母との日常、その(27)
2006/4/6(木) 午後 0:38
某月某日 「春眠暁を覚えず」か、昔の人はえらいものだ。暖かくなって、母子して、よく眠る。母の夜中の徘徊も、このところ、二回くらいのペースで落ち着いている。
「お早う~さんや!」と、母に声をかけた。
「はい、おはよ~、にいちゃん、もう、おきたんかいな~」
「そうやで、朝ご飯用意せなあかんやろう」
「へ~っ、うれしい、よういしてくれてんのんか~」母がニッコリする。
「まだ、ちょっと早いから、もうちょっと、寝といてえ~からなっ!」
「あいよ~、もうちょっとな~」午前7時過ぎ。私は、朝食を終えて、身支度を済ませ、ベランダで一服。ベランダに居る時間は長くても5分くらいだ。ベランダからは、三叉路になった道路が良く見える。ここは、通学路で普段だとこの時間には、小、中、高生が行き交う。まだ、春休みで、その姿はない。時間も早いので、誰も通らない。ボーッと、タバコを一服吸い終えて、部屋に入ろうとすると。
「お袋ちゃん、何してるん?、起きたんかいな~」母が四つん這いになって、起きて来た。リビングから、ベランダに居た私を、鋭い目をして睨んでいるのだ。(うわ~っ、寅が睨んどるわ)母は寅年生まれだ。
「あんたっ!、なにしてんのん、ひとが、よんでんのに、へんじもせんで!!」
「ご免、ごめん、此処におったからなあ、聞こえへんかってん」(この言葉は、母には通用しないのだが)。言い訳も会話のうちだ。
「あほかーっ!」案の定だ。
「ちょっと、タバコ吸うとってんやん」言い訳を続ける私。
「しごとせなあかんやんか、なにしてん!!」母の、仰る通りだ。ボーッと、してる間に、どうやら、5分は、とっくに過ぎていたようだ(あーっ、怖っ!、凡人やな~俺は)。
ト書き:ほんの一服は、認知症の母には、通用しない、母には、俗世の時間は当てはまらないのだ。
