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  「かいごさぶらい」<下巻>第三章 「介護と仕事」の両立は?母との日常(9)



    「わたしを!、ころす、つもりやろーっ!」母との日常、その(9)


2006/3/8(水) 午後 0:32
某月某日 ようやく春らしくなってきた。と、春の目覚めか、母の夜中の徘徊が始まった。この日は2回ほど、夜中に徘徊した。午前8時過ぎ、デイのある日、もう母を起こさないと、間に合わなくなる。


「お袋ちゃ~ん、お茶の用意出来たよう、起きよ~か」


「う~ん、にいちゃんか~、もうおきたんか~」


「うん、起きてるよ、お袋ちゃんも、起きようか~、今日は学校(デイ施設)行かなあかんからな~」


「うん、もうちょっと」


「そうか~、ほんだら、もう、ちょっとね~」
午前8時半頃、もう起こさないと、学校(デイ施設のことを、母は学校と呼んでいる)に間に合わない。私は、母の居室へ起こしに行った。


「お袋ちゃん、熱いお湯で顔なあ、洗うたら、気持ちえ~よ」


「あっ!、あんたか~、おきてどないすんのん?」眠そうな母。


「顔をな~、洗おうなぁ、気持ちえ~よ」


「どこ、つれていくんや~」母を抱き起こした。


「こっちやでぇ」と母の両手を握って、洗面所へ。お湯は既に出し放っしにしてある。


「にいちゃん、ぬくいわ~」ようやくお目覚め。おトイレを済ませ、母を座椅子に座らせる。母の好物である、チーズケーキパンとコーンスープをテーブルに。


「ほしないねん」


「何んでぇ?しんどいんか~」


「のどがな~、いたいねん」


「あーっ!、お袋ちゃん、入れ歯は~」と、私は、慌てて、母の口元を覗き込んだ。


「あ~ん、ないわー、そんなもん!」


「無いって~、、、ちょっと、待ってや~」私は、母の寝床へ直行、案の定、枕の下に母の上の入れ歯があった。


「あった、あった、お袋ちゃん、あったでぇ、はい、入れ歯しとこな~」


「ぷーっ!」と、母は、口を膨らませて、口を噤む。


「入れ歯、しとかなあかんやん、ご飯たべられへんでぇ、なぁ」何度か、こうしたやり取りがあり。何とかしようとした、その時、、、。


「わたしを、ころす、つもりやろー!」と、母が言い放った。


「うっ、、、」(うわーっ、怖っ、凄い形相してはる)。


「こらあかん」と、私は諦め、母の気持ちを静めることに、専念することにした。