某月某日 2月の初旬、姉の義母(昨年、母が亡くなる数ヶ月前に急死)の一周忌の法事があり、さすがの姉も心労が重なって体調を崩しかけていた。それから、一ヶ月余りが経ち、この日、 夕方、その姉から電話が。
「○○ちゃん?、元気か~」(まだ、往生はしてませ~ん、、、)。
「あっ!、姉貴か~」
「どうしてるかな~、思うてなっ!」珍しい、用がある時以外は電話などよこさない姉なのだが。
「このあいだ、な、○○(埼玉の妹)とこ電話したんや、やっと繋がって、○○(甥っ子)も無事や、言うとった」しばし、東北一帯の大地震の話。震災発生直後、大阪にいる私のマンションもかなり、横揺れがした。
「へ~、そうやった、うちとこ、ぜ~ん、ぜ~んやったで」大阪狭山市の姉のところは、殆ど地震を感じなかったようだ。で、姉も妹に連絡を。
「うん、わたしもな~、電話したわ、何んにもなかって、ひと安心やわ」
「その日な~、僕、血糖値異常で病院(前回の定期健診で要採血を通告されていた)に行ってたんや」
「ふ~ん、そうかいな」毎度のことなので、姉はさほど心配していない。私は、小食で、間食も殆どしない。姉はもちろん、知っている。
「自分(姉のこと)は、どうやっ!、ふらついたりせ~へんか?」姉が、以前から体調を崩していることは、わかっていた。義母、、実母と相次いだ、、、。心労も、かなり溜まっているはずだ。
「うん、だいぶましや、ふらふらはせ~へんねん」と、体調の容態をやり取りしていて、姉が大丈夫そうなので少し安心した。
「あんたは、どうやのん?」逆に聞かれた。
「検査の結果なっ、低血糖やてー、姉貴とこの法事の後な、何んか気力なくなってん(少し姉にオーバーに言った)」と、言うと。
「また、こっちおいで~、ゆっくり、休みや~」誘ってくれた。母が、亡くなってから、これまでとは逆に、私が姉のところへ、行く回数が増えた。お互いの、近況話を続けていると。
「あ~、誰かきはったわ~」突然、姉が。
「○○(私のこと)ちゃん、おいでー、またな~」で、電話は切れた。これが、気になった。姉が用事もなく電話をくれるのが、、、だ。で、翌日、夕方に姉に電話した。
「私ぃー、大丈夫やでー」と仰る。(あかん、僕のほうが、気ぃ~、弱っとるんや)。それを、姉に言った。
「ははは~っ、ちゃ~んと食べへんからや」と一笑に付された。(姉貴の方が一枚上や、でも、良かったー)。
「こっち、おいで~、一週間に一回とか、来たらえ~やんか」何時もの姉に戻っている。私の、不養生をポンポンと、言ってくれた。
「分った、わかった、わかりました、行きますわ~」たじたじとなった、私。
「な~、私も行ったるから、あんたも、おいで~」(姉貴、おー気にな~)。