介護の準備は、要介護者(私なら母)が元気な時から始まります。元気な時の毎日のスケジュール、実際の行動、会話、そして健康状態を把握します。介護が必要な状況になる前には何らかの前兆現象が出てきます。
例えば、
- 足がよろめく、自転車で転んだり、ぶつけたりする。
- 同じ会話を繰り返す。会話がかみ合わない。
- 今まで一人で出来たことを周りの人に手助けしてもらう。
- 常用薬の飲み忘れが増える。
- 趣味、クラブ活動、旅行、観劇などの活動が縮小する。
などです。
高い場所にある鍋に手が届かなくなる、電池の交換がわからなくなる、など今まで出来ていたことが出来なくなったら、ノートや日記に記録をつけます。
入院したり、帰宅できなくて警察に保護されるようなレベルで無ければまだ大丈夫かもしれませんが、本格的な介護を意識するのはこの頃がいいと私は思います。その理由は、次の段階になると要支援1という介護保険制度の対象になる可能性が高いからです。
怪我をする可能性が高い自転車の運転や自動車の運転はこの頃に止めるようにする必要が出てきます。また、杖がなければ転倒すると思われるなら、市役所(介護保険担当または地域包括支援センター)に介護申請(要支援)の相談をするべきです。
介護が始まると色々なことを要介護者と相談しながら決めていかなければなりません。また、要介護者の意向を出来るだけ尊重するようにしたいものです。そのためには、この頃から会話の量を増やすようにします。会話を増やす最大の目的は、これから始まる介護に向けて信頼関係を構築することにあります。月1回程度では現状を把握することは難しいです。数日に1回程度は会話(電話)する機会を作り、会話する体制を整えていきます。
(電子書籍「介護はプロジェクト」から一部抜粋)
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