私の頭の中の消しゴム。

見たいなぁと思っていますがまだ見ていません。

うちの施設でも若年性アルツハイマーの利用者がいました。

個人差があると思いますが、一般的に五年で寝たきり、十年で死亡といわれています。

初めて野中さん(仮名)に会ったときは利用者の家族かと思いました。

その時の野中さんはいつも徘徊をしていました。意志疎通はまったく出来ず。

旦那さんの面会も日々少なくなっていきました。

きっと旦那さんもそんな野中さんを見ることがショックだったのでしょう。





子供が独り立ちして、夫婦二人でゆっくりと旅行でもしようと思った矢先の発症でした。

家では看れなくなり当施設に入所して数年後、寝たきりになりました。





寝たきりになってから旦那さんの面会も徐々に増えていきました。

しばらくして嚥下機能も低下していき、詰まることも度々ありました。

旦那さんは野中さんの経管栄養を希望されませんでした。

寝たきりになって約四年後、野中さんは天国へ旅たちました。





私の頭の中の消しゴムの予告を見た時にあたしは野中さんの旦那さんはこの映画を観たらどう感じるのだろうかと一番に思いました。


感動するよりも自分達を重ねるのだろうか？






そして自分は映画を観てどう思うのだろうか？