叔母との『MiN事SAI判(I産)の事が落ち着くまでは行かない』と言っている……

どれくらい時間が掛かると思ってるの。

そんなの…間に合わなくなるじゃない。

癌は早期発見・早期治療が鉄則でしょ。

二度目だからってのほほんと構えてたら間に合わなくなるでしょ。

このままじゃ絶対に間に合わない。

もしかして…もう…手遅れかもしれない……

叔父や叔母をうらんでしまいそう…

唯一、味方であるもうひとりの叔父も、真剣に考えてくれなかった。

兄弟の絆というのは脆かったんだね。
仕方ないか。
みんな、それぞれね生活があるし。
兄弟といえ、人の事に構ってられないんだろう。
普通に仕事をし、普通に遊び、いつでもどこにでも行くことが出来る。

祖母が生きてても普通に生活していた人達。

あの方たちも私にはわからない悩みや苦しみを抱えていたのかもしれないけれど…。
でも、許せなくなるかもしれない…

ずっとずっと毎日、父に病院に行ってくれるようにお願いしている。

父は自分の体がもう長く生きられないとあきらめているのかもしれない。

そんなの絶対許さない。

どんなにムカつく父親でも、死んでしまうのは嫌だ。

泣いて泣いてお願いしても。
『婆ちゃんの為、SAI判に勝たなきゃいけないのなら』とお願いしても。

ちっとも、聞いてくれない。

風になった、おばあちゃん、お兄ちゃん、ご先祖さま、どうかお父さんをお助けください。

生きている身内より亡くなっているあなた方しか信じられなくなってる。

生きている身内は信じられない。

どうかどうか……