2か月ほど前の6月、認知症の受診日のこと。

 

5月は自粛もあって、処方箋のみで対応してもらったので、6月は受診にした。

 

受付で非接触の検温を受けて、受付を済ませ、座って待っていると、

義母はもう、シールでいっぱいになったお薬手帳を握りしめていた。

 

何かな~と思っていたら、名前を呼ばれ、診察室に入った。

 

先生は一通り、最近の話を義母としてから、「お薬は同じものを出しますね」と言われた。

その時、「ちょっと待った!」と言わんばかりの勢いで、

義母が「先生、デパスも出してほしい」と大きな声で言いだした。

そして、握りしめていたお薬手帳を先生に渡した。

 

私は義母の後ろで、思いっきり首を横に振った。

 

認知症を見て下さるカズ先生は、精神科なので、やはり、眠れないと言われると、睡眠に関するお薬を出す方向のようだ。

 

義母は看護師さんに少し別室につれていかれ、カズ先生と私はデパスについて話した。

 

同居始めたころは昼を過ぎても起きてこれなかった事。

寝る前の薬というのは義母にとって曲者で、夜中の1時とか2時とかに飲んだり、沢山飲んだりするので、

とにかく、出さないでほしいとお願いした。

現在は睡眠に関する薬は飲んでいないが、しっかりと寝ているようだ。

昼寝もするし・・・

 

カズ先生は効き目のもっとゆるやかな薬もあると言ってくれたが、目の前で飲まない「寝る前の薬」は怖い。

また、夜中にトイレに行くので、薬が効いて、ふらふらして転んでも怖いし。

と私の思いを告げた。

 

カズ先生は「では、様子をみましょう」と言ってくれた。

 

義母はデパスが大好きで、ステータスの様にもとらえているところがある。

初めて保健師さんが自宅に訪問で来た時も、

「私、デパス飲んでます」と胸を張って言った。

その時はどんな薬か知らなかったので、スルーしたが、本当に好きというか、依存しているところがあった。

 

話が終わり、受付で名前を呼ばれたので、会計を済ませようとしたら、義母がやってきて、

「デパス出してちょうだい」となんか買いに来たような感じで受付の人に言った。

困った受付の人に、「大丈夫です」と合図して、義母に「帰るよ」と歩き出した。

義母はまた、「しまった!デパスを出してもらうように頼むの忘れた」と何度も言うので、

「デパスは今日は出ませんと先生も言ってたよ」と話すと一旦は納まるが、また、「しまった・・・」からのリピートが始まる。

 

デパス恋しいね。

でも、義母はしっかり眠れてるからね。