ずっと以前からある過去帳のような家系図のようなものがわが家にはある。
義母はそれをまじまじと見つめながら、おもむろに母方のおじさんの名前を指差して「この人にはすごく意地悪された」と言う。
隣のおばさんの名前を指差して「このおばさんは大好きだった」
知っている家族、親族のことを話し始めた。
旦那 「意地悪じいさんだな」
義母 「そうそう、みんなから嫌われていたよ」
旦那 「でももう、過去のことだから、もう水に流したら?そんな意地悪じいさんはきっと天国には行けなくて、反省してるよ」
義母 「そうかね。でも本当に意地悪だったんだ」
義母の話はエンジンがかかってきた。
そうなると、旦那の「他の人は?」の呼びかけは耳に入らなくなる。
ずっとしゃべり続けた。
われわれはずっと聞いた。
義母は沢山おしゃべりできて、スッキリと部屋へ戻った。
意地悪じいさんは義母を通して、私達夫婦にも意地悪をした。