義母の作る料理は義父が倒れるまでは美味しかった。

 

料理上手だった。

 

ひらめきで色々と鍋にいれたりするので、ビックリすることはあるが、食べると美味しいので、こういう作り方もあるんだと思った。

 

その中でも煮豆(金時豆の甘い煮豆)はホント美味しかった。

子供達も大好きで、小鉢に山盛り入れて、何度もお代わりした。

くどくない甘さで、私も大好きだった。

 

同居が始まってからは、殆ど料理をしなくなった。

 

スーパーで買った煮豆を子供達がばくばく食べているのを見て、

煮豆を作るというので、金時豆を買ってきて、お願いした。

 

夕方、出来た煮豆を味見すると、しょっぱいし変な味がした。

私は少し血圧が高めなので、最近は塩気には敏感なのだが、

上島隆平みたいに「殺す気か!」と叫びたいくらいなのをぐっと

飲み込んで、「ちょっとしょっぱいですよ」と言ったのに、そんなこと無いと聞かない。

何を入れたか聞くと、しょうゆと言った。

煮豆にはしょうゆが欠かせないと言う。

そして、そのしょうゆは実はめんつゆだったことが分かった。

普段は3倍に薄めるやつ。

それをドバドバと入れたようだ。

 

義母、味覚までおかしくなったのか・・・

そして案の定、夕食でも誰も手をつけない。

 

その夜、煮豆の鍋に水を大量に入れて、塩抜きをして、砂糖で味付けをしなおした。

 

詳細を知っている旦那は、もくもくと食べてくれた。