母は良くサラダを残す。

食事の一番最後に
サラダを食べるから、
お腹がいっぱいだと
食べきれないのだ。

実家でサラダ制度が
導入されたのは、
父が働き盛りだった
半世紀近く前。

全員がゆっくり朝食を
楽しむ日曜の朝限定で
(当時は週休1日)、
フルーツ扱いのサラダは
食後の楽しみだったのだ。

母は50年間、サラダを
食事の最後に食べている。

つづく。