以前、とあるご家族の方から相談を受けました。
その方のご家族が認知症になったとのことで、
今後、どんな風になってしまうのかが不安だということでした。
 
 
症状の進行は人それぞれなのですが、
まずは病院にかかっているかどうか、お医者さんはなんと言っているのかを聞いてみると、
「先生はアルツハイマーだろうって、お薬を出してくれています」
処方箋を確認すると、アリセプトとメマリーが出ています。
アルツハイマーと診断されたなら特に気になるところはありませんでした。
 
 
ですが、困っていることを細かく聞いていると、
「夜、急に騒ぎ出して困ることがあります。あと、お薬を飲んだ後、具合が悪くなっているような気がします」という話を聞き、いくつか疑問が出てきました。
 
 
夜に騒ぎ出すこと、薬が効きすぎること。これはひょっとしてレビーでは…
と思い、急に何か本人だけが見えているもので騒ぐことありませんか?幻みたいな。と聞くと、少し前にあったとのことでした。
レビー小体型認知症は、3大認知症のうちの一つで、幻覚やパーキンソン症状、薬剤過敏や夜間の異常行動を伴うことがあります。なのでお医者さんはお薬の処方にとても気を遣うそうです。
 
 
もう一度、そのお医者さんに確認をしてもらうことと、その先生が信用できなければ認知症の専門外来を受信してみることをお勧めしました。
町医者の方の中には、あまり詳しく診察せずに、物忘れ=アルツハイマーと安易に診断する方もみえると噂では聞いていましたので、少し心配なのです。
 
 
病気の診断は、医療従事者でない人間があまり首をつっこむべきではありません。
ですが、ある程度の知識を持っていることは、役に立つことがあります。
そうは言っても、知識はどんどん更新されていきます。
置いていかれないようにこれからも勉強していかなくてはいけませんね。